空胎馬が2頭いたので、ライトコントロールをしていた。
空胎馬だけ分場にいたので、他の馬には迷惑掛けることなく行えた。
3月の上旬に順調に発情が来て、2頭とも種付けをしたのだが、両方ともとまらなかった。
ライトコントロールは冬至の頃から始めて、1発情目はなげて、2発情目から種付けするといい、と聞いたことがあるが、3月上旬の発情はたぶん1発情目であったと思う。
全く残念な結果になったが、次の発情もゆっくりではあるが来ているので、今回に期待したい。
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以下は日高育成牧場の南保泰雄氏の調査研究より
空胎馬に対するライトコントロール
12 月20 日(冬至付近)から、昼14.5 時間、夜9.5 時間の環境を作成。すなわち、北海道の一般的な飼養環境においては、一例として朝5時半から朝7時30分頃まで点灯し、収牧後15時30分頃から夜20時まで点灯する。照明は60-100 ワットの白色電球を馬房の中央天井付近に設置。蛍光灯でも問題ない。点灯、消灯はタイマーで作動させ開始終了時間を正確にする。
夜間はできるだけ暗くする。24 時間照明しても逆効果となり、一定時間の「夜」が必要である。
飼付けなどのために短時間、馬房や厩舎の電灯をつけることには大きな問題はないが、馬房や厩舎の廊下に常時点灯したり、馬房の窓から薄明かりが入ってくる環境が長期に渡ると、効果が少なくなる。明るい時間と暗い時間をはっきり分けることによって効果が高まる。
ボディコンディショニングスコアーとして5.5 以上に維持されていることが望ましい。
早期に受胎したとしても、すぐにライトコントロールを中止せず、継続することにより黄体機能が賦活化されるため、妊娠維持に効果がある。3月中旬~下旬まで継続すべきである。