東日本大震災の影響で酒田港貨物取扱量高がピークだった2年前の9月議会、予算特別委員会で酒田港荷役機能の整備について質問した。特にコンテナクレーンの老朽化が著しく、ワイヤーが切れた事などもあり、酒田港の信頼が揺らいでいた時期だった。「8億円程度の費用が必要と伺ってるが、酒田港の将来を考えたら安いのではないか」と知事に迫り、委員会室には笑いが巻き上がったが、知事答弁は前向きだった。有難かった。
今年の4月に荷さばき用倉庫の「古湊ふ頭上屋」とコンテナ荷役機械である「リーチスタッカー」の運用が開始され酒田港の利便性は数段便利になっていた。
更に今月の28日、目玉である2基目のコンテナクレーンが完成し竣工式典が開催された。2基目のコンテナクレーンは車輪部分に二重の固定用安全装置があり、高圧盤を上部の機械室内に配置するなど地震や津波対策が強化されている。アームの長さも一基目と比べて7,8メートル長く、大型船にも対応できる仕様になった。
酒田港が、現在の貨物量でコンテナクレーン二基が整備された事は山形県の酒田港に対する期待の裏返しでもある。対岸貿易をにらみ海運の時代は必ず訪れる。細谷副知事のあいさつは「酒田港は、さらなる飛躍の環境にある。利用拡大に一層取り組みを進めたい」だった。
山形県の発展は酒田港から。県民の期待は大きい。
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