Nonsection Radical

撮影と本の空間

ゴミ置き場の話

2010年01月24日 | Weblog
某月某日
自治会のゴミ置き場を移転するというので朝からお手伝い。
satoboは日本に自治などないと思っているのだが、国や都道府県、市区町村、地区、と区分けされ、「自治」されている事になっている。
もちろんタテマエで、国を頂点とするピラミッド構造で、これまたもちろん上から「権力」が降り注ぐようになっている。
自治会というのも同じ作りで、市区町村を頂点とするピラミッド構造となり、上からは権力が、下からは上納金が動くようになっている。
自治会は補助金を目的に自治体からの情報伝達を担う。
無用な回覧板など配布したり、地域清掃などを請け負い、手間賃としてカネをもらって自治会費に繰り入れるのだ。
住人は自治会費を払うのだが、うちの自治会の場合、そのうち半分は上部の自治会組織へ上納される。
まるでヤクザや寺と同じ作りなのだ。
自治会には下から班、地区、地区連合会とあるのだが、上の組織が何をしているか誰にもハッキリとはわからない。
もちろん班と地区連合会が同じ「権利」を持っているわけがなく、班などパシリなのだ。

こんな事を長々と書くのにはワケがある。
ゴミ置き場を移転するに際し、カラスやネコ避けに置き場をネットで囲う事にしたのだが、その費用が各自持ちにされたのだ。
班長が地区の会長のところに説明に行き、自治会費から費用を出すように伝えたのだが、拒否されたと言う。
この話は瞬く間に伝わり、他の班の人も来て、「自治会費に余りがあるのに」と驚いていた。
当然その人の班のゴミ置き場に関しても自己負担を強いられる。
自分たちのためにお金を集めて「自治」をするはずだったのが、カネだけ集めて「自治」のための出費は「自分持ち」と言われてしまったのだ。
思わず「こりゃぁ 自治会でも作らないとダメだな」と呟いたのだった。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする