報道によると、橋下徹大阪市長が経済団体関係者の会合で、規制緩和によって建築できる事になった高層ビルの住居に愛人を住まわせてと発言した。
それが女性蔑視とか様々な批判を生んでいるが、その件には「自分の奥さんには言えない」事は言わないので話題にしない。
鈴木博之著「都市へ」中公文庫 によると、「ビジネスは大阪」、「住まいは神戸」、「伝統は京都」という棲み分けがあるという。
住環境の悪化を理由に1925年(大正14年)に大阪を本拠とした住友家が神戸市住吉へ本宅を移したのを始め、大阪の経営者はこぞって神戸や西宮の山手の新興住宅街に移り住んで「高級住宅街」を形成したという。
そして神戸においてハイソな文化を生み出す元になった。
その事を踏まえて市長は、再び大阪へ経営者が戻ってくるように呼びかけたわけだが、一方で現在の大阪でも相変わらず経営者一家を呼び戻す事の出来る住環境が整っていない事を承知しているので、”せめて”愛人を住まわす事を提唱したのではないかな。
大阪で商売をする人が、そこでは住まず、外から通ってくるという状況が90年前から起こっている原因には踏み込まずに、単に高級マンションを作るからどうぞという安易な思考で街づくりをしようとする姿勢が大阪市には読み取れる。
その程度の認識で大阪の再生を考えていると読むのは無理筋であろうか。
クラブホステスのおねえさんを伊丹のラブホに連れ込むのが関の山の市長にとっては、ペントハウスで愛人を囲うというのは究極の贅沢なのかもしれないが、それを関西の経済団体の会合で勧めるのは、その程度が市長の思考の限界であり、道州制の限界なのではないのかとも思えてしまうのであった。
二階町の街並み 1
兵庫県篠山市二階町
撮影 2014年1月6日 月曜日 13時15分
それが女性蔑視とか様々な批判を生んでいるが、その件には「自分の奥さんには言えない」事は言わないので話題にしない。
鈴木博之著「都市へ」中公文庫 によると、「ビジネスは大阪」、「住まいは神戸」、「伝統は京都」という棲み分けがあるという。
住環境の悪化を理由に1925年(大正14年)に大阪を本拠とした住友家が神戸市住吉へ本宅を移したのを始め、大阪の経営者はこぞって神戸や西宮の山手の新興住宅街に移り住んで「高級住宅街」を形成したという。
そして神戸においてハイソな文化を生み出す元になった。
その事を踏まえて市長は、再び大阪へ経営者が戻ってくるように呼びかけたわけだが、一方で現在の大阪でも相変わらず経営者一家を呼び戻す事の出来る住環境が整っていない事を承知しているので、”せめて”愛人を住まわす事を提唱したのではないかな。
大阪で商売をする人が、そこでは住まず、外から通ってくるという状況が90年前から起こっている原因には踏み込まずに、単に高級マンションを作るからどうぞという安易な思考で街づくりをしようとする姿勢が大阪市には読み取れる。
その程度の認識で大阪の再生を考えていると読むのは無理筋であろうか。
クラブホステスのおねえさんを伊丹のラブホに連れ込むのが関の山の市長にとっては、ペントハウスで愛人を囲うというのは究極の贅沢なのかもしれないが、それを関西の経済団体の会合で勧めるのは、その程度が市長の思考の限界であり、道州制の限界なのではないのかとも思えてしまうのであった。
二階町の街並み 1
兵庫県篠山市二階町
撮影 2014年1月6日 月曜日 13時15分