心のフィルター

ラジオでTPP特別委員会の中継をやっていたので、何気なく聴いていたら吉本顔負けのボケぶりに笑った。
言質を取りたい質問者とはぐらかす答弁者のやりとりは漫才としてもここまでボケないだろうと思わせるものだが、結局審議が中断し放送はなくなってしまった。
で、今のやりとりをどう思ったとネットで調べてみると、自分が聴いた印象とぜんぜん違うとらえ方をしている人もいて、そんなふうに”聴こえるんダァ”と思った。
石原息子のボケぶりは天然なのかと思うほど徹底的に関係ないことを繰り返しているんだけど、そういうことには触れずにいる人や、質問自体が関係ないことだからとむしろ質問者に批判を向ける人などがいて、これはきっと同じ発言を聴いても心にフィルターがかかっているとこう聴こえるんだと”推測”した。
TPPの審議たって、中身はまったくわからないのだから、それを無批判に信任しろと言われているようなもので、そんなものは悪徳高利貸しが親父の借金のかたにと「なぁ、悪いようにはせえへんから、なぁエエやろ、エエやろ」（なぜか関西弁）といたいけな娘に迫るようなもので、うっかり信じたら大変な乙女のピンチを迎えてしまうのだから、疑ってかかるのは当然なのだ。
それを信じろ言われて信じてしまうのはあまりにもウブというものだ。
なにしろテレビラジオで放送されている審議中でも、恥ずかしげもなく大臣と呼ばれる男がボケ続けて平気でいられるのだから。




千日通商店街 2
神奈川県横須賀市大滝町2,1丁目
撮影 2015年9月5日 土曜日 15時15分