大人の事情

某自動車メーカーが燃費データをごまかしたとかで問題になっているけど、ごまかすのにはきっと大人の事情があったのだろう。
大人の事情で子供じみたごまかしをやってバレたわけだ。
たぶんきっと目標の数値に達しなかったけど、それを言い出せずに取り繕ったのだろうプライドがあるから。
このメーカーのことは昔から”評価”していないのは、何かの雑誌で以前読んだ話から。
このメーカーは一時期北欧のメーカーと車台を共有したクルマを作っていたことがある。
基本の車台にそれぞれが各自で架装を施して自社ブランドのクルマを作るわけだが、北欧のメーカーは徹底的に補強をして安全メーカーと呼ばれるに価するクルマに仕上げようとした。
その努力に対して某メーカーの人間は、基本的な安全性は確保されているのにどうして補強などするのかと首をかしげたという。
そういう記事を読んで、だめだこりゃと思ったわけである。
クルマ作りの姿勢が全然違うのだから。
そして後年リコール隠しが発覚して、この時にかなり細かく調べたのだが、やはりクルマ作りの姿勢に疑問が残った。
それでもやはり大人の事情で現在にまで存続していたわけだが、この先どこまで可能なのかはやはり大人の事情によるのだろう。
メーカーというのは規模が小さくなればなるほど好き者が集まって個性を出すことでしか生き残っていけない時代なので、大看板を掲げた小メーカーというのはいくら博士様が多くても「愛」がなければ厳しいんじゃないのかねぇ。



木曽平沢の街並み 1
長野県塩尻市木曽平沢
撮影 2015年12月29日 火曜日 11時25分