暇を見つけては古本屋さんに行って(おもにブックオフ)2,30年前の本を買いあさっている。
ほとんど108円で手に入るものだ。
2,30年前といえば、1980,90年代のものである。
それぐらいの本ならまだ手に入る機会があるのだ。
読み終えた本のおわりのページにある刊行案内をみて、気になる本をメモしておくことも多いが、その場で面白そうな本をピックアップすることも多い。
だいたいその時代のことに興味があるのは、自分の記憶も多少あるし、その記憶が一体どういうことなんだろうと検証する意味合いが大きい。
で、読み進めるとともに、新たな疑問がわいてきたり、上記と同様に刊行案内で新たな本を”発見”したりして次の本を探す手掛かりにしたりする。
今日も「ニュースの冒険」猪瀬直樹著 文春文庫 1993年発行 を読んでいるのだけれど、これがまるで現在のことを読んでいるようで面白い。
東京都知事をおわれたダーティーのイメージが強い猪瀬だが、ライター時代の作品はガサツで伝法なのだが、なかなか面白いと評価している。
そして著者が取り上げるテーマというのが、現在でも通用する問題を扱っていて興味をひく。
もちろん著者個人だけの資質ではなく、猪瀬にそういうテーマで取材させた出版社側にも共通してそういう視点があったということで、ある意味良き時代であったと思うのだ。
ニュースの冒険は、発行が1993年だが、取材発表された時期はおもに1988,9年だ。
時はバブルの真っ最中である。
そういう時代に、ある種斜め視線で出来事を切り取り、雑誌に発表できたというのは、それだけ時代に余裕があったこともあるだろうし、単に浮かれポンチ(死語)だけではなかったということでもあろう。
現在ならすぐに「偏っている」とネットで叩かれたかもしれない話題が、消えることなく現在にも書籍として残っているというのは、なにかスゴイことかもしれないと感じる。
で、本の中身を紹介すると、「日本経済を支える女性の消費パワー」「文化論としてとらえたい原発問題」「地価高騰は老人問題を解決するか」「ディベートの流行に期待する」「異文化体験なき海外買い物ツアー」「”外国人労働者”流入は国際化の試金石」などなど
結局時代は変われど同じことをずっと話題にしてきて、何も変わらず変えずに放置してきただけであることがわかる。
そして”問題”の核心は、現在よりも当時の方がハッキリと認識されていることがわかる。
もっとも認識されていても何も変わらなかったわけだが、それも現在と変わらない大人の事情なのだろう。
由比駅前
静岡県静岡市清水区由比今宿
撮影 2016年1月1日 金曜日 14時40分
ほとんど108円で手に入るものだ。
2,30年前といえば、1980,90年代のものである。
それぐらいの本ならまだ手に入る機会があるのだ。
読み終えた本のおわりのページにある刊行案内をみて、気になる本をメモしておくことも多いが、その場で面白そうな本をピックアップすることも多い。
だいたいその時代のことに興味があるのは、自分の記憶も多少あるし、その記憶が一体どういうことなんだろうと検証する意味合いが大きい。
で、読み進めるとともに、新たな疑問がわいてきたり、上記と同様に刊行案内で新たな本を”発見”したりして次の本を探す手掛かりにしたりする。
今日も「ニュースの冒険」猪瀬直樹著 文春文庫 1993年発行 を読んでいるのだけれど、これがまるで現在のことを読んでいるようで面白い。
東京都知事をおわれたダーティーのイメージが強い猪瀬だが、ライター時代の作品はガサツで伝法なのだが、なかなか面白いと評価している。
そして著者が取り上げるテーマというのが、現在でも通用する問題を扱っていて興味をひく。
もちろん著者個人だけの資質ではなく、猪瀬にそういうテーマで取材させた出版社側にも共通してそういう視点があったということで、ある意味良き時代であったと思うのだ。
ニュースの冒険は、発行が1993年だが、取材発表された時期はおもに1988,9年だ。
時はバブルの真っ最中である。
そういう時代に、ある種斜め視線で出来事を切り取り、雑誌に発表できたというのは、それだけ時代に余裕があったこともあるだろうし、単に浮かれポンチ(死語)だけではなかったということでもあろう。
現在ならすぐに「偏っている」とネットで叩かれたかもしれない話題が、消えることなく現在にも書籍として残っているというのは、なにかスゴイことかもしれないと感じる。
で、本の中身を紹介すると、「日本経済を支える女性の消費パワー」「文化論としてとらえたい原発問題」「地価高騰は老人問題を解決するか」「ディベートの流行に期待する」「異文化体験なき海外買い物ツアー」「”外国人労働者”流入は国際化の試金石」などなど
結局時代は変われど同じことをずっと話題にしてきて、何も変わらず変えずに放置してきただけであることがわかる。
そして”問題”の核心は、現在よりも当時の方がハッキリと認識されていることがわかる。
もっとも認識されていても何も変わらなかったわけだが、それも現在と変わらない大人の事情なのだろう。
由比駅前
静岡県静岡市清水区由比今宿
撮影 2016年1月1日 金曜日 14時40分