さざなみいんこ どっとこむ

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サザナミについての考察 その23

2013-02-06 15:27:45 | サザナミインコ
寒い日が続きますが、1月も終わり2月になりましたので、そろそろ巣箱の手入れをして、中旬までには設置を完了する予定です。
今月から飼育部屋も2部屋になりましたので、余裕をもって作業が出来ます。

さて、今回の「サザナミについての考察」のテーマは、孵化についてです。
サザナミインコでは、産卵後、約18日から25日(平均的には21日程度)で孵化しますが、実際に親鳥の産卵は多いと7~8個の卵を産みますので、孵化の時期を合わせる為に、しばしば初めの方の産卵では直ぐに抱卵しない(貯卵)事が見受けられます。
親鳥の抱卵(孵卵)では、孵化率が高いですが、人工孵化の場合はなかなか難しく孵化率が低いのが実状です。
孵卵器では、温度・湿度・転卵・換気を制御して良い環境を作っているつもりなのですが、最終段階の孵化時点で中止卵になってしまうことが多々発生します。
中には嘴打ち(はしうち)をしていて孵らないことも有ります。

サザナミインコの孵化の兆候は、気室(卵の中の空気部分)が広がるドローダウンが起こり始まります。
その後、雛が内側の嘴打ちを行い内卵殻膜に穴が開くと肺呼吸が始まります。
中には肺呼吸後、直ぐに鳴き出す雛も居ます。
その後、外側の殻の嘴打ちが始まると外卵殻膜が破れて、次第に漿尿膜血管(卵の内側を覆っている血管)が退縮して、雛が殻から出られる状態になります。

雛の腹腔内には吸収された卵黄嚢があり、孵化後3日程度、栄養分と水分を供給します。
この卵黄嚢には親鳥からの母体抗体が含まれ、免疫力を与えます。

さて、それではサザナミインコの孵化の様子を写真で見て行きましょう。


外側の殻の嘴打ちが始まった卵です。


雛が殻から出られる状態になりました。


孵化した直後の雛です。


嘴の先端に卵嘴(らんし)が見られます。
卵嘴は生後10日程で自然に無くなります。


こちらの卵は、中から鳴き声がするのですが、外部の嘴打ちが見られない為、気室部分を人工的に割った状態です。
その後、1日(24時間)しても雛が出てこないので、外卵殻膜を破って雛を取り出しました。


取り出した殻と雛です。


どんどん成長して、今ではこんなに大きくなりました。

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コメント (1)
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