さざなみいんこ どっとこむ

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サザナミインコの捻転斜頸について

2016-07-08 16:16:24 | サザナミインコ
今日は曇天で、とても蒸し暑い1日です。
今回、さざなみいんこどっとこむ オリジナル巣箱のご案内をする予定でしたが、多忙な日々が続き、準備が出来ていないので、急遽、発生しましたサザナミインコの捻転斜頸について記載させて頂くことと致しました。


発症前の6月28日撮影の雛 右側の仔です。

捻転斜頸(ねんてんしゃけい)と言うのは、ペットの病気ですが原因が特定されていません。
犬・猫・うさぎなどに多く発生して、鳥類にも発生します。
一般的には、内耳の「前庭部」(三半規管と蝸牛の間の部位)が障害された場合において認められる症状のひとつであり、その他に脳幹(間脳・中脳・橋・延髄など)にできた腫瘍などに寄って発生するケースもあります。
鳥の場合は、衝突などに寄って頭をぶつけてしまった場合に発生することも有る様です。
前記の内耳の「前庭部」の障害の場合は治るケースもありますが、腫瘍が原因の場合は悪化して死亡する可能性が高い病気です。

症状としては、首のねじれがひどくなり、体が回転したりうまく歩けなくなることがあり、眼球が不随意に左右(水平)や上下(垂直)、あるいは振り子のように揺れ動く「眼振(眼球振盪)」が現れたり、吐き気が出ることもあります。

今回、当方の雛に現れた症状は正に首がねじれて、全く歩けなくなり、眼振が発生して嘔吐の痕跡がありました。
この仔は、6月22日に巣上げして、他の仔と一緒に5羽で育雛ケースの中で生活しておりましたが、7月1日の夜の挿し餌の時に上記症状で動けなくなっておりました。
直ぐに、育雛ケースを別にして、挿し餌に抗生剤+ビタミン剤を加えて与えましたが、殆ど食べられない状態で1~2cc程度しかそ嚢に入りませんでした。
次の日の早朝に様子を見ると、状態は殆ど変って居りませんが、何とか3~4ccの抗生剤+ビタミン剤入りの挿し餌を食べてくれました。
その後も少しづつ挿し餌は食べられる様になり、眼振が収まりました。

今回の突発性の捻転斜頸は全く原因は判りませんが、ベテランの獣医さんに相談したところ、犬猫では比較的多く発生して、ステロイド剤の投与等で治る場合があるとのことでしたが、小鳥の場合はステロイド剤の投与は副作用の方が大きく勧められないとのことで、残念ながら雛鳥では余計 対処方法が無いのでどうすることも出来ないとのことでした。
その時点で、応急処置として行っていた抗生剤+ビタミン剤入りの挿し餌については、改善が見られる様なら続けてみてはどうかと言うアドバイスを頂きました。
その後、挿し餌の量は徐々に増えて行き、捻転状態も当初の180°(真上を向いた状態)から90°くらいに改善して、漸く歩ける様になりました。




捻転状態約90°で歩ける状態になった時の写真です。

現在では、捻転状態が約10°くらいで少し傾いている程度で、挿し餌についても発症前と同じくらいの7~8ccを食べられる様になりました。
一時は、本当に痛いたしくてとても可愛そうでしたが、薬の効果か? 急速に改善に向かいました。
今は本当に元気いっぱいになりました。
もう少し様子を見てから、薬を中止する予定です。

現在の写真です。
皆さんも、もし小鳥が捻転斜頸になった場合でも諦めずに対処してください。

当方では「安心安全なサザナミインコ雛のご提供」をモットーと致して居ります。
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コメント (4)
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