いつもブログを見て頂いている方々には、大変、お待たせ致しました。
遂に「サザナミについての考察 その3」(パイド・ミスティ編)を掲載することが出来ました。
しかし、写真は上手く撮れていないので不本意なのですが、これ以上の写真が撮れそうも無いので妥協しました。
ところで、先週よりSpangleBlue510さんとコラボ企画でさざなみいんこ どっとこむHPをパワーアップしております。
アクセス数も以前の2倍強になっており、皆様には大変
感謝致しております。
これからも商品数を増やして、お客様のご要求にお応えしたいと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します。
それでは本題に入ります。
前回(その2)は、SLグレイウイングについての調査でしたので、今回はパイド(Pied)とミスティ(Misty)と言う新しい変異について調査致しました。
実際には、このパイド(Pied)とミスティ(Misty)については、SLグレイウイングの様に解明されている訳では無く、また、実際の個体数も大変少ないです。
今回は、オランダとベルギー及び米国の資料を主に調査を致しました。
また、ドイツのMs. Sigrid Märzさんのkatharinasitticheも参考にさせて頂きました。
サザナミのパイドは、遺伝的にまだ詳しく解明されておりませんが、他の鳥類を参考に常染色体優性遺伝(ドミナントパイド)と常染色体劣勢遺伝(レセシブパイド)の2種類が確認されています。
遺伝には、パイド因子が影響しています。
【常染色体優性遺伝】ACD
パイドの優性遺伝は、メラニンが欠落部分を起こして発生します。
この遺伝は、通常では優性遺伝としていますが、パイドの場合は非常に予測不可能な多様性を表しています。
SFやDFがありますが、外見的に違いは判らないようです。
一部の資料では、伴性遺伝の可能性を示唆していますが、これは定かではありません。
パイド同士の交配でも、外見上はノーマルが生まれる場合がありますが、その仔の次の代では再びパイドが発生する場合もあります。
その場合は、常染色体劣勢遺伝(レセシブパイド)になります。
また、外見上ノーマル同士の親からもパイドが生まれることが極稀にありますが、この場合もレセシブパイドと分類されます。
パイドの模様は、ほんの僅かな部分的な斑模様から、かなり大きな部分で斑模様になっている物まで、大変、多様性に富んでいます。
その模様は殆どの場合、規則性が見られません。
ドミナントパイドの遺伝は下記の通りです。
【SFパイドグリーン♂×グリーン♀】
50% SFパイドグリーン
50% グリーン
【SFパイドグリーン♂×SFパイドグリーン♀】
25% DFパイドグリーン
50% SFパイドグリーン
25% グリーン
【DFパイドグリーン♂×SFパイドグリーン♀】
50% DFパイドグリーン
50% SFパイドグリーン
【DFパイドグリーン♂×DFパイドグリーン♀】
100% DFパイドグリーン
*一説にはパイドは♀が多いとの文献がありますが、定かではありません。
今までの調査で確認出来た種類は以下の通りです。
【グリーン系】
バイドグリーン/パイドダークグリーン/パイドオリーブ
ノーマルのグリーン系に、黄色の斑が入ります。
斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。
サザナミインコのパイド変異では、グリーン系のパイドが最も多い様です。
【ブルー系】
パイドブルー/パイドコバルト/パイドモーヴ
ノーマルのブルー系に白色の斑が入ります。
斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。
【イノ系】
パイドルチノー/パイドクリームイノ
パイドルチノーは、グリーン系の斑が入ります。
パイドクリームイノは、ブルー系の斑が入ります。
斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。
*【SLグレイウイング系】のパイドについては、記載されている文献はありませんでしたが、グリーン系で黄色い斑が入っている個体は確認しています。
【常染色体劣勢遺伝】AR
外見上は、常染色体優性遺伝(ドミナントパイド)と変わりはありません。
遺伝的に劣勢となる場合は、一代目ではspとなる為、斑の発色がありません。
二代目以降で、斑模様を発色する仔が出てきます。
レセシブパイドの遺伝は下記の通りです。
【パイドグリーン♂×グリーン♀】
100% グリーンspパイド
【グリーンspパイド♂×グリーンspパイド♀】
25% パイドグリーン
50% グリーンspパイド
25% グリーン
【グリーンspパイド♂×グリーン♀】
50% グリーンspパイド
50% グリーン
【パイドグリーン♂×グリーンspパイド♀】
50% パイドグリーン
50% グリーンspパイド
【パイドグリーン♂×パイドグリーン♀】
100% パイドグリーン
では、ここで私どものパイドを紹介致します。

パイドグリーン♀です。
顔・頭・羽・尾羽に黄色い斑が入っていますが、羽と尾羽は少しです。

パイドブルー♂です。
顔・頭に白い斑が入っていますが、逆側に斑が多いのですが上手く写真が撮れませんでした。
*現在、この2羽はペアリング中です。
だいぶ馴れて来たので、繁殖をしてくれると良いのですが......。
次にミスティ(Misty)ですが、こちらはベルギーやオランダの資料に出ていますが、写真等は殆どありません。
サザナミインコでは、最も新しい変異です。
ミスティ(Misty)は、ミスティ因子が影響する常染色体不完全優性遺伝(AID)で、メラニンが15~20%減少して発色しますので、全体的に明るい色になります。
ミスティには、SFとDFがあり、それぞれグリーンとブルーの2色です。
SFとDFは外見的にも区別が出来ます。
SFグリーンでは、ノーマルグリーンに比べてより明るくなりますので、黄緑色が強くなります。それに対して、DFではオリーブを明るくしたカーキグリーンとなります。
どちらも、黒色の部分も薄く淡い黒色なります。
ブルーでも、ノーマルブルーに比べてより明るい色となる様ですが、詳細な資料が無く定かではありません。
私どものミスティと思われる固体の写真です。

DF ミスティグリーン♂と思われます。
写真では、あまり良く判りませんが、通常のダークグリーンよりかなり明るいカーキグリーンで、羽の黒いマークが薄墨の様にぼやけています。

手前がSF ミスティブルー♂と思われる固体です。(奥は、SL SF グレイウイング コバルト♀です。)
通常のブルーに比べると全体的に少し明るい色で、特に風切羽の色が異なります。
また、羽の黒いマークが薄墨の様にぼやけています。
ミスティについては、まだ、不明な部分だらけですので、今後も調査して参ります。
パイドは、上記のペアが上手く繁殖出来たら遺伝を含めて、ご報告致します。
宜しければ、下のバナーをクリックして下さい!

にほんブログ村
遂に「サザナミについての考察 その3」(パイド・ミスティ編)を掲載することが出来ました。
しかし、写真は上手く撮れていないので不本意なのですが、これ以上の写真が撮れそうも無いので妥協しました。
ところで、先週よりSpangleBlue510さんとコラボ企画でさざなみいんこ どっとこむHPをパワーアップしております。
アクセス数も以前の2倍強になっており、皆様には大変

これからも商品数を増やして、お客様のご要求にお応えしたいと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します。
それでは本題に入ります。

前回(その2)は、SLグレイウイングについての調査でしたので、今回はパイド(Pied)とミスティ(Misty)と言う新しい変異について調査致しました。
実際には、このパイド(Pied)とミスティ(Misty)については、SLグレイウイングの様に解明されている訳では無く、また、実際の個体数も大変少ないです。
今回は、オランダとベルギー及び米国の資料を主に調査を致しました。
また、ドイツのMs. Sigrid Märzさんのkatharinasitticheも参考にさせて頂きました。
サザナミのパイドは、遺伝的にまだ詳しく解明されておりませんが、他の鳥類を参考に常染色体優性遺伝(ドミナントパイド)と常染色体劣勢遺伝(レセシブパイド)の2種類が確認されています。

遺伝には、パイド因子が影響しています。
【常染色体優性遺伝】ACD

パイドの優性遺伝は、メラニンが欠落部分を起こして発生します。
この遺伝は、通常では優性遺伝としていますが、パイドの場合は非常に予測不可能な多様性を表しています。
SFやDFがありますが、外見的に違いは判らないようです。
一部の資料では、伴性遺伝の可能性を示唆していますが、これは定かではありません。
パイド同士の交配でも、外見上はノーマルが生まれる場合がありますが、その仔の次の代では再びパイドが発生する場合もあります。
その場合は、常染色体劣勢遺伝(レセシブパイド)になります。
また、外見上ノーマル同士の親からもパイドが生まれることが極稀にありますが、この場合もレセシブパイドと分類されます。
パイドの模様は、ほんの僅かな部分的な斑模様から、かなり大きな部分で斑模様になっている物まで、大変、多様性に富んでいます。
その模様は殆どの場合、規則性が見られません。
ドミナントパイドの遺伝は下記の通りです。
【SFパイドグリーン♂×グリーン♀】
50% SFパイドグリーン
50% グリーン
【SFパイドグリーン♂×SFパイドグリーン♀】
25% DFパイドグリーン
50% SFパイドグリーン
25% グリーン
【DFパイドグリーン♂×SFパイドグリーン♀】
50% DFパイドグリーン
50% SFパイドグリーン
【DFパイドグリーン♂×DFパイドグリーン♀】
100% DFパイドグリーン
*一説にはパイドは♀が多いとの文献がありますが、定かではありません。
今までの調査で確認出来た種類は以下の通りです。
【グリーン系】
バイドグリーン/パイドダークグリーン/パイドオリーブ
ノーマルのグリーン系に、黄色の斑が入ります。
斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。
サザナミインコのパイド変異では、グリーン系のパイドが最も多い様です。
【ブルー系】
パイドブルー/パイドコバルト/パイドモーヴ
ノーマルのブルー系に白色の斑が入ります。
斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。
【イノ系】
パイドルチノー/パイドクリームイノ
パイドルチノーは、グリーン系の斑が入ります。
パイドクリームイノは、ブルー系の斑が入ります。
斑が少ない場合は、顔に多く見られます。斑が多いものでは羽や尾羽にも混じります。
*【SLグレイウイング系】のパイドについては、記載されている文献はありませんでしたが、グリーン系で黄色い斑が入っている個体は確認しています。
【常染色体劣勢遺伝】AR

外見上は、常染色体優性遺伝(ドミナントパイド)と変わりはありません。
遺伝的に劣勢となる場合は、一代目ではspとなる為、斑の発色がありません。
二代目以降で、斑模様を発色する仔が出てきます。
レセシブパイドの遺伝は下記の通りです。
【パイドグリーン♂×グリーン♀】
100% グリーンspパイド
【グリーンspパイド♂×グリーンspパイド♀】
25% パイドグリーン
50% グリーンspパイド
25% グリーン
【グリーンspパイド♂×グリーン♀】
50% グリーンspパイド
50% グリーン
【パイドグリーン♂×グリーンspパイド♀】
50% パイドグリーン
50% グリーンspパイド
【パイドグリーン♂×パイドグリーン♀】
100% パイドグリーン
では、ここで私どものパイドを紹介致します。


パイドグリーン♀です。
顔・頭・羽・尾羽に黄色い斑が入っていますが、羽と尾羽は少しです。

パイドブルー♂です。
顔・頭に白い斑が入っていますが、逆側に斑が多いのですが上手く写真が撮れませんでした。
*現在、この2羽はペアリング中です。

だいぶ馴れて来たので、繁殖をしてくれると良いのですが......。
次にミスティ(Misty)ですが、こちらはベルギーやオランダの資料に出ていますが、写真等は殆どありません。
サザナミインコでは、最も新しい変異です。

ミスティ(Misty)は、ミスティ因子が影響する常染色体不完全優性遺伝(AID)で、メラニンが15~20%減少して発色しますので、全体的に明るい色になります。
ミスティには、SFとDFがあり、それぞれグリーンとブルーの2色です。
SFとDFは外見的にも区別が出来ます。
SFグリーンでは、ノーマルグリーンに比べてより明るくなりますので、黄緑色が強くなります。それに対して、DFではオリーブを明るくしたカーキグリーンとなります。
どちらも、黒色の部分も薄く淡い黒色なります。
ブルーでも、ノーマルブルーに比べてより明るい色となる様ですが、詳細な資料が無く定かではありません。
私どものミスティと思われる固体の写真です。

DF ミスティグリーン♂と思われます。
写真では、あまり良く判りませんが、通常のダークグリーンよりかなり明るいカーキグリーンで、羽の黒いマークが薄墨の様にぼやけています。

手前がSF ミスティブルー♂と思われる固体です。(奥は、SL SF グレイウイング コバルト♀です。)
通常のブルーに比べると全体的に少し明るい色で、特に風切羽の色が異なります。
また、羽の黒いマークが薄墨の様にぼやけています。
ミスティについては、まだ、不明な部分だらけですので、今後も調査して参ります。
パイドは、上記のペアが上手く繁殖出来たら遺伝を含めて、ご報告致します。
宜しければ、下のバナーをクリックして下さい!


にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます