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うつろいゆく  音 色

2017年06月10日 | オープンギャラリー

大西佑治さん、個展、「うつろいゆく  音 色」の展覧会が

セレネ美術館オープンギャラリーで始まりました。

 

  

白黒が点滅するような、抽象的な作品が飾ってあります。

 

昔のテレビ、映らないチャンネルの画面を思い出します。ノイズのような作品ですね。

作者にきくと、具体的なモチーフを、白黒のしみのような形におきかえているそうです。

錯視の埋没図形の手法と同じですね。でも、作品はもっと複雑で細かく形が分解されていたり、

デフォルメされています。この作品には、Dogというタイトルがついていますが、

犬が作品の中にいるそうです。

埋没図形の代表的なものに、グレゴリーの「ダルメシアンの犬」がありますが、そのような図形のように、

はっきりと一匹の犬がみえる絵ではないそうです。

犬という形に対して、多様な見え方をするよう配慮しているそうです。

みなさんは、どのように見えるでしょうか?

   

他にも、手のひらサイズの小さな作品や、コラージュ作品、ドローイングやデッサンの作品もあります。

 

こちらの作品は、"Ghost Painting (type4)  Quiet Room"というタイトルの作品。

この作品は、わりとはっきりと馬や木々がみえるように描いたそうです。

雪がこんこんと降る静かな情景をイメージして、その情景を崩しながら描いたそうです。

ううむ、みえるような、みえないような。

 

作品をみていると、子どもの頃に板の模様や、壁のしみに、何か具体的な形をイメージして遊んでいたことを思いだします。

大人になっても、そのような見え方が、ふとした時にあらわれて、ドキッとすることや、感動することってあります。

これは、ひとそれぞれかもしれませんが。。。

 

作品を通して、改めて「感覚」ってなんだろうという気持ちになりました。

みなさんは、作品をみてどのように感じますか。

 

 

展覧会は、2Fセレネ美術館オープンギャラリーにて、6月14日水曜日まで開催しております。

オープンギャラリー入場は、無料です。

開館時間は、9時~17時30分までです。お待ちしております。

 

黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館

富山県黒部市宇奈月温泉6-3

TEL0765-62-2000 セレネHP