大西佑治さん、個展、「うつろいゆく 音 色」の展覧会が
セレネ美術館オープンギャラリーで始まりました。
白黒が点滅するような、抽象的な作品が飾ってあります。
昔のテレビ、映らないチャンネルの画面を思い出します。ノイズのような作品ですね。
作者にきくと、具体的なモチーフを、白黒のしみのような形におきかえているそうです。
錯視の埋没図形の手法と同じですね。でも、作品はもっと複雑で細かく形が分解されていたり、
デフォルメされています。この作品には、Dogというタイトルがついていますが、
犬が作品の中にいるそうです。
埋没図形の代表的なものに、グレゴリーの「ダルメシアンの犬」がありますが、そのような図形のように、
はっきりと一匹の犬がみえる絵ではないそうです。
犬という形に対して、多様な見え方をするよう配慮しているそうです。
みなさんは、どのように見えるでしょうか?
他にも、手のひらサイズの小さな作品や、コラージュ作品、ドローイングやデッサンの作品もあります。
こちらの作品は、"Ghost Painting (type4) Quiet Room"というタイトルの作品。
この作品は、わりとはっきりと馬や木々がみえるように描いたそうです。
雪がこんこんと降る静かな情景をイメージして、その情景を崩しながら描いたそうです。
ううむ、みえるような、みえないような。
作品をみていると、子どもの頃に板の模様や、壁のしみに、何か具体的な形をイメージして遊んでいたことを思いだします。
大人になっても、そのような見え方が、ふとした時にあらわれて、ドキッとすることや、感動することってあります。
これは、ひとそれぞれかもしれませんが。。。
作品を通して、改めて「感覚」ってなんだろうという気持ちになりました。
みなさんは、作品をみてどのように感じますか。
展覧会は、2Fセレネ美術館オープンギャラリーにて、6月14日水曜日まで開催しております。
オープンギャラリー入場は、無料です。
開館時間は、9時~17時30分までです。お待ちしております。
黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP