平成26年8月31日、丸森町筆甫中区にて大勢のボランティアの方々の参加によるヒマワリの刈り取り作業が行われました。
この活動は中山間直接支払制度に係る支援活動の1つです。少子高齢化と過疎化が進み、耕作放棄地が急増している中山間部の集落において、農村の多面的機能を守るため、ヒマワリ等の景観作物を植えるなど耕作放棄地対策を行うものです。
ヒマワリは同年5月25日にボランティアの方々の協力により、同地区のほ場約40aに種をまいていました。今回は生長して種をつけたヒマワリを収穫し、種取り作業を行ったものです。
当日の作業には前回同様、仙台市内の大学生を中心に多くの方々にボランティアとして参加していただき、人数はスタッフを含め61名となりました。
まずは刈り取り作業です。
今年は夏の好天にも恵まれ、人の背丈ほどに生長したヒマワリの刈り取りは地元の農家だけでは大変な作業になるところでしたが、多くのボランティアの方々の協力もあって無事刈り取りを終えることができました。
刈り取り作業が終わるとお昼です。 お昼は地元の方々と作ったカレーや煮物、へそ大根などをいただき意見交換を行いましたが、畑仕事で身体を動かしたあと、参加者全員でとる食事は一層おいしく感じられたようで、会話も弾み、皆さんの思い出に残るものになったのではないかと思います。
昼食後は、いよいよ種取り作業です。収穫したヒマワリを旧筆甫中学校の体育館に運びましたが、収穫したヒマワリは体育館一面を覆うほどの量にもなりました。ボランティアの方々には気の遠くなるような作業のなか一生懸命作業に取り組んでいただき、無事全ての種を取りだすことが出来ました。この種は「ひまわり油」を搾油し、食用油として使われます。
おまけですが、ヒマワリが刈り取られた畑には、だいこんの種をまきました。この大根は冬に収穫され、丸森町名物「へそ大根」に使われます。「へそ大根」は「お煮しめ」に入れて食べると、味がしみて、大変美味しいです。
今回の作業で、都市部に住む多くの方々がボランティアとして筆甫に訪れ、現地の方々との交流を深めました。一連の作業支援はもちろんですが、中山間地域の景観や都市部にはないのどかな雰囲気を肌で感じ取り、その魅力を口伝えで都市部に広めていただくことが一番の支援となります。今回の活動で中山間地域の魅力が再発見され、多くの方々に中山間地域に足を運んでいただける事を願います。