ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

201022 ホシホウジャク、オオスカシバ、ヤマトシジミ、チャバネセセリ

2020年10月22日 | 生物
通院のため一駅歩きました 
ブッドレアにスズメガが2種類

ホシホウジャク とおもわれます
星蜂雀蛾
口の先が白いです 花粉?蜜?
よく似たクロホウジャクかもしれない

こちらは透明な羽にウグイス色の体



オオスカシバ とおもわれます
大透翅蛾
 
ホシホウジャク、オオスカシバは
スズメガ科の同じホウジャク亜科
 
参考
①藤本和典・亀田龍吉.1996.FIELD GUIDE17都会の生物.小学館:p.264
 

ヤマトシジミ
食草はカタバミ
各種の花で吸蜜
先日ウラナミシジミを知っだ
あれ?オレンジ色がなくて今日のはちょっとちがうなと思った、チョウの初心者
 
参考
①藤本和典・亀田龍吉.1996.FIELD GUIDE17都会の生物.小学館:p.260
②海野和男・青山潤三.1981.自然観察シリーズ12日本のチョウ:p.120
 
 

チャバネセセリ
後翅裏に小さい白斑が弧状に並ぶ
 
白斑が直線に並ぶイチモンジセセリは知っていた
あれ?違うな?と思って撮って調べた
こんな風にこれからも少しづつ見分けられるチョウを増やしていけたら楽しいだろうなと思う
 

201022 アトレの植栽

2020年10月22日 | 植物・園芸など
通院の為、一駅歩いた 今日もアトレの植栽が楽しい
先月9月24日と同じ木の写真をまた撮った
 

ヤマモガシ科のGrevilleaグレヴィレア(シノブノキ)属
Grevillea robusta
シノブノキ(忍木)別名ハゴロモノキ(羽衣木)
葉はシダに似る
品種は'Robyn Gordon'?または’ココナッツアイス’?
飛び出ている柱頭を押し広げて中を見たら透明な液体(蜜)がたっぷりで、手がべたつきました😵

スパイダーツリー? ヤマモガシ科のGrevillea banksii ?
参考①GKZ植物事典 
安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007日本花名鑑④.アボック社p.188



先週のいけばなでH葉さんがいけたサンカクアカシアではないかと思う
 
サンカクアカシア マメ科 アカシア属
別名サンカクバアカシア
Acacia cultriformis A.Cunn. ex G.Don
アカシア クルトリフォルミス
 
サンカクアカシアの花序は球状
三角葉で、球状の花序がさらに総状につき、葉に2脈が目立つ別種のアカシア プラウィッシュイマAcacia pravissima がある
 
参考① JA尾張中央 植物図鑑 ②日本花名鑑④p.4
③ 監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版:p.658ミモザアカシア


ヒースバンクシア とおもわれる
ヤマモガシ科 バンクシア属 
Banksia ericifolia
バンクシア エリキフォリア
種小名はエリカ(ヒース)のような
今日のこの状態は開花前のようだ
 
 
参考:① GKZ植物図鑑 
 

先月の宿題

花がシソ科(クマツヅラ科)・ゴマノハグサ科っぽいのと
葉裏が紫色、小葉が3枚の3出複葉から
ハマゴウやセイヨウニンジンボクの仲間だと検討をつけました
 
ミツバハマゴウ の銅葉の園芸品種プルプレア シソ科
Vitex trifolia L. 'purprea’
ウィテクス
別名ニンジンボク・プルプレア
 
参考:①安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007日本花名鑑④.アボック社:p.490
 
 
ギンヨウ(銀葉)アカシアの品種’プルプレア’
Acacia baileyana F.Muell. 'puruprea' 
アカシア ベイリアナ
若葉が紫色を帯びる
ギンヨウアカシアは常緑低木~小高木でオーストラリア南東部に分布する
参考:① JA尾張中央 植物図鑑 ②日本花名鑑④p.4
 
 
今日は、私立中央図書館で図鑑や写真集を調べたのですが
オーストラリアの植物について詳し本は見つけられなかった
ネット検索などで属まで見当つけてみたらば、なんと日本花名鑑にのってたよ・・・ってのもありました

201016 小石川植物園 4/4 分類標本園~日本庭園~出口

2020年10月16日 | 植物・園芸など

園芸別科の1000属検定で、属名を覚えようと頑張ったけれどC級で力尽きてしまった。でも、属名は園芸品種やいけばなの花材の流通名として多く使われていると知ったのは収穫でした。億劫だけど、調べて見ると面白いなと思うこともある。

標本園を出ると、サクラが咲いていました

ジュウガツザクラ?…にしてはがっちりしてる? 地面近くのこの枝だけ咲いていました
名札を見ると
 
カンザクラ(寒桜) バラ科 サクラ属
Prunus x kanzakura Makino → Cerasus x kanzakura (Makino) H.Ohba
栽培
 
カンヒザクラを片親する交雑品種 樹形は杯状
(ヤマザクラとカンヒザクラの雑種に由来すると考えられている)
カンザクラをアタミザクラと俗称することもある
同じくカンヒザクラを片親にする交雑品種にカワヅザクラ、オオカンザクラ、シュゼンジカンザクラ、タイリョウザクラがある
 
サクラの自生種は
ヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、オオシマザクラ、マメザクラ、タカネザクラ、チョウジザクラ、エドヒガン、コシノヒガンの9種に2016年にクマノザクラが加わって10種となった
 
早咲きのサクラの中でも特に早く開花する
花時に朱色を帯びた若葉がかなり開く
熱海市に名所がある
花弁はほぼ円形、小型で縁は内川に巻きこむ
萼片は中央で最大ながさ5-6㎜紅色
鋸歯は無く先端は尖る
萼筒(がくとう)は太く丸みのある釣鐘形
小型で長さ6-7㎜
紅色で小花柄ともに無毛
最下の苞は広いくさび形、縁はやや内側に巻きこみ、細かい鋸歯がある
 
早咲きの中の早咲きといっても、この一枝だけ、何かあったのだろうか
葉は見当たらなかった
 

参考

① 安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007 日本花名鑑④.アボック社:355

② 監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版:p.254

③大原隆明,2009.サクラハンドブック

 



シセントキワガキ(四川常盤柿)→ 標準和名: タマフリノキ
カキノキ科 カキノキ属
Diospyros cathayensis Steward
デュオスピロス カタイエンシス
中国
栽培
雌雄異株の常緑~半常緑低木、枝に棘がある
 
実の径2㎝、果柄3~4㎝
日本のトキワガキD.morrisiana は黄色に熟した後紫褐色になり果柄が短く
花材としてマメガキと呼ばれることがある
参考①日本花名鑑④p.141 現代いけばな花材事典p.644
 
 

トウフジウツギ フジウツギ科(エングラー: Buddlejaceae) → APG: Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)
Buddleja lindleyana Fortune
ブッドレア フジウツギ属
中国
先に見た、フサフジウツギと同じ属
 
 

ウダイカンバ カバノキ科
Betula maximowicziana
ベツラ
日本(北海道~九州)、南千島
木肌の色はシラカバが白、ダケカンバがやや褐色
 
 
アイグロマツ(間黒松)(別名アカクロマツ)  マツ科 マツ属
Pinus densi-thurbergii Uyeki
ピヌス
園芸種
アカマツP.densifloraとクロマツP.thunbergiiの交配種
雑種があるって初めて知った・・・って、何度もこの樹の下を歩いていたろうに、気がつかんかった
クロマツが山地に生えたり、アカマツが海岸に生えることもあり、そのようなところでは雑種ができる
アイグロマツなどと呼ばれ、アカマツとクロマツの中間的な性質をもつ
 

参考:現代いけばな花材事典p.642

 

ヒガンバナはすっかり終わって葉が出ていました
 
シダレカツラ(枝垂桂)  カツラ科 カツラ属
Cercidiphyllum japonicum Siebold et Zucc. cv. Pendulum → 標準名Cercidiphyllum magnificum (Nakai) Nakai f. pendulum (Miyoshi ex Makino et Nemoto) Spongberg
ケルキディフィルム ヤポニクム ペンドゥルム
栽培
日本花名鑑に「きわめて優美な樹姿」とある
黄葉した葉が甘くキャラメルのようないい匂いを発していた
 
参考:日本花名鑑④p.77

 

ソメワケハギ(染分萩)  マメ科 ハギ属
Lespedeza japonica Bailey cv.Versicolon → 標準名 Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai subsp. thunbergii f. versicolor (Nakai) Ohw
名札ではレスペデサ ヤポニカ(シロバナハギ)の園芸品種という意味で
YListの標準名はソメワケハギとミヤギノハギは同じ亜種で品種の違いということ
レスペデサ ツンベルギー ウェルシコロル

参考:日本花名鑑④p.260

subsp.亜種  var.変種 f.品種 cv.園芸品種
 


名札は見つけられなかった

名札は見つけられなかった
 
ハギ(萩)
マメ科 ハギ属
Lesupedeza
秋の七草のひとつ 
昔から絵画や文がj九の題材とされ、万葉集にもっとも多く登場する植物名
日本にハギ属は十数種ありm庭園などに広く植えられているが、小さな花がたくさん咲くハギへの愛着は日本人独特のものらしく、国外ではほとんど栽培されない
 
 

ハナズオウ(花蘇芳) マメ科 ハナズオウ属
Cercis chinensis Bunge
ケルキス チネンシス
中国
落葉低木~小高木
葉が展開する前に前年枝や古い枝の葉の付け根に多数開花する
良く実が付いているなぁ マメ科らしい豆果で、落葉後も長く残る
カツラは対生、葉が似ているハナズオウは互生

参考①日本花名鑑④p.77 現代いけばな花材事典p.518 

サンシュユ(山茱臾) ミズキ科
別名ハルコガネバナ春黄金花・アキサンゴ秋珊瑚
Cornus officinalis Sieb. zucc.
コルヌス オッフィキナリス
中国、朝鮮
日本では栽培
果実は楕円形で下垂し赤く熟す・・・葉の中央に見えるのが実だと思ったけれど
これは冬芽かも
黄色い花の頃は春の花木としてマンサクに次いで出回り、幅広くいけばなに利用される
 

参考①日本花名鑑④p.101 ②現代いけばな花材事典p.278

 

宿題
 


ススキの大きな株
ススキ(薄) イネ科
Miscanthus sinensis Andersson
ミスカンツス シネンシス
YListに中国名が芒とあった まさに その特徴をとらえている
 
秋の七草のひとつで尾花とよばれる
カルカヤとともに屋根を葺くのにのにも用いられた
Miscanthus はギリシア語のmiskos「茎」と  anthos「花」の組み合わせで、
長い花穂に尾状につく花からきたものか
sinensisは「中国の」の意味
 
ススキの小穂はそれぞれ2個の小花からなり、
小穂の基部には白色の毛が密生し
小花の頴(えい)のひとつ(護頴・ごえい)に長い針のような突起(芒・のぎ)がある
果実が成熟すると毛は綿状になり小穂は綿毛とともに風に乗って飛ぶ

イネ科の花の作りはこれまた専門用語が難しい

参考①日本花名鑑④p.291  ②現代いけばな花材事典p.335

 

 

↓ノギが無い、こちらは芝川に生えていたオギ
Miscanthus sacchariflorus (Maxim.) Benth. et Hook.f. ex Franch.
オギの中国名は日本と同じ荻窪の荻

オギは地下茎でつながりはえていて、株立ちのススキとは遠目でも違って見える


 
出口近くの芝生の縁に

真新しい表示
園内の他にもこういうのがあるのだろうか?

八重のサルスベリ
Lagerstroemia indica L. cv. Plena
ラジェルストローミア インディカ
 
雨でくしゃくしゃ
サルスベリ(猿滑 別名:百日紅ヒャクジツコウ)
サルスベリは幹の肌が滑らかで猿も滑るということから
ヒャクジツコウは花期が長いことから
 
花は縮れた6弁花で雄しべは40個前後ある 雌しべは1本
この雄しべが花弁化したとすると、46前後の花弁の八重ということになる
2次花とは? 2次花の花弁・雄しべ・雌しべはどうなっているのかな?
花がしっかり開いていたらこの意味が分かったのかも
 

参考 ① 日本花名鑑④p.250 ② 現代いけばな花材事典p.268



センニンソウ キンポウゲ科
Clematis terniflora DC.
クレマティス テルニフロラ
と思われる
 
今日はここまで、正門とは反対側の出口から出る
 
全体として参考
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info  
      


不思議な空でした

201016 小石川植物園 3/4 分類標本園②

2020年10月16日 | 植物・園芸など
分類標本園のつづき
 


ヤツデ(八手、別名テングノヤウチワ)
ウコギ科 ヤツデ属
Fatsia japonica (Thunb.) Decne. et Planch.
ファツィア ヤポニカ
福島県以南、関東~九州の暖地の海岸の照葉樹林に生え、
日陰でもよく育つので裏庭などによく植えられる常緑低木
この花の付き方は円錐花序という
 
いけばなの、以前のお教室の庭に生えているヤツデを
切って勉強会の勉強に使わせてもらったことがある
いけばなではユニークな葉の形、葉柄の線、葉の表裏の対比などを楽しむ

どの葉もよく陽を受けられるように展開すると知りそのつもりで見ると本当にうまく角度や葉柄の長さをかえて葉が付いている

 

参考

①日本花名鑑④p.170  ②現代いけばな花材事典p.688

 


フサフジウツギ(房藤空木)
フジウツギ科(エングラー: Buddlejaceae) → APG: Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)フジウツギ属
Buddleja davidii Franch.
ブッドレア ダヴィディー
中国 流通名:ブッドレア

落葉低木、穂様で密な円錐花序、芳香あり(嗅いで来なかった・・・) 

明治中期にヨーロッパ経由ではいった帰化植物? 日本に野生化

紅・紅紫・濃紅紫・白など鮮やかな色の園芸品種が多い

いけばなでは使ったことが無いが、葉を適当に整理して花と枝の線を強調するとよい

参考

① 安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007 日本花名鑑④.アボック社:50

② 監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版:p.580

 

 

カリガネソウ(雁草・別名ホカケソウ)
クマツヅラ科(エングラーVerbenaceae) → APG: Lamiaceae(シソ科)
Caryopteris divaricata (Sieb. et Zucc.) Maxim. → 標準名Tripora divaricata (Maxim.) P.D.Cantino 
Caryopteris カリオプテルス カリガネソウ属? ダンギク属?
Tripora  カリガネソウ属
分子系統
北海道~九州各地の林内に生える、中国、朝鮮
 
分類についてはまだよく理解できていませんが・・・
 
ハナシキブ(花式部)は
Caryopteris × clandonensis カリオプテリス クランドネンシス
は、交雑種で片親がダンギクC.incanaで、中国に分布するC.mongholica との雑種
 
オオ~っ ここでつながりました
 

参考:①日本花名鑑④p.68  ②現代いけばな花材事典.p.396

 

 

タイワンツクバネウツギ
栽培種でよくみるアベリアなのかしら?少し小振り?

タイワンツクバネウツギ
スイカズラ科 ツクバネウツギ属
Abelia chinensis R. Br. var.  ionandra (Hayata)  Masam.
日本(琉球・奄美大島)、台湾
 
栽培種でよく庭や公園に植えられているハナゾノツクバネウツギは、
Abelia x grandiflora (Rovelli ex André) Rehder
アベリア グランディフロラ
このタイワンツクバネウツギと中国原産のアベリア・ウニフロラA.unifloraとの雑種から選抜された園芸品種
ツクバネウツギとは花後に残る萼の形が羽根つき遊びの「つくばね」に似ているから
属名でアベリアと呼ばれる
日本にはツクバネウツギA.spathulata、とその変種のベニバナノツクバネウツギが自生する
 
今日見た台湾ツクバネウツギも小柄でかわいらしくていい樹だなと思いました
 
参考

② 現代いけばな花材事典p.406

 
 
シオン キク科 シオン属 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
Aster tataricus L. → Aster tataricus L.f. 
日本(中国、九州)、中国、朝鮮、モンゴル、シベリア
Aster属は日本に21種ほどが自生し、外来の6種が帰化している
いけばなでは昔から使われてきた季節感を演出する花材
平安時代には観賞用として栽培されており、栽培が野生化したとみられる
多数の頭花は散房状に付く
 
今日別の方がいけた「実もの」の花材に入っていたクジャクソウは北米原産のシオン属の園芸種

参考

① 日本花名鑑④p.33

② 現代いけばな花材事典p.283

 


シラヤマギク
キク科 シオン属
Aster scaber thunb.
日本(本州~九州)、中国、朝鮮
シオンを同じシオン属で、各地の山地に自生する
 
参考:現代いけばな花材事典p.283
 

イソギク(磯菊) キク科 キク属
Dendranthema pacificum (Nakai) Kitam. → 標準名Chrysanthemum pacificum Nakai
本州(千葉県~静岡県の海岸の岩場)
舌状花が無い 葉裏は銀白色

鑑賞のため古くから栽培されている

参考:現代いけばな花材事典p.178

 

ハマギク キク科 ハマギク属
Nipponanthemum nipponicum (Franch. ex Maxim) Matsum.
本州
シャスタ・デージーは、フランスギクと元にハマギクを掛け合わせてアメリカでつくりだされた
 学名について宿題
 

参考:現代いけばな花材事典p.428

 

ケカモノハシ イネ科 カモノハシ属
Ischaemum anthephoroides (Steud.) Miq.
日本(北海道~九州)、中国、朝鮮
 和名について宿題
 
 
シマダンチク イネ科 ダンチク属
Arunco donax   var. versicolor (Mill.) J.Stokes  
栽培
 



ジンジャー → 標準和名:ハナシュクシャ 別名ジンジャ、シュクシャの変種
ショウガ科 ヘディキウム(シュクシャ)属
Hedychium coronarium J. Konig var. chrysoleucom (Hook.) Bak. 
インド、マレーシア
ハナシュクシャは日本に江戸時代に入ってきた観賞用の栽培種
 
穂状花序で花には強い香りがある(これまた、嗅いで来なかった・・・残念)
花の目立つ部分は3個の機能を持たない雄しべで、
長さ5㎝ほど、花弁のようになり、1個は大きく唇弁状になる
花は筒状で3つに裂け、花弁は線形、
萼も筒状で先が3つに分かれるが、苞に隠れて見えない

雄しべは花の中心から長く突出し、花糸に雌しべの花柱がくるまれている

 

写真を見ながらこの説明を読んでも、

なんとなくわかったような、わからないような、

花びらと思ったのは雄しべだという、驚き

難しいということは自分の知識常識と違っているということで

言い換えると不思議で面白いということ・・・になるのかな?

参考:現代いけばな花材事典p.320

 
 
観察路の芝生はよく刈りこまれていました
植物の周りは雑草が多かった、時には名札のついた植物より雑草の方が旺盛でした
植物園の維持管理は大変だと、
以前、他の薬草園の草取りをやっていた時のことを思い出しました
 
名札の情報「学名・和名・科名・分布」に
YListや日本花名鑑、現代いけばな花材事典などで調べて、
学名の漢字名・カタカナ読み・植物の特徴などを追加してみた
 
この保存園の名札、
以前は東西方向の中央の観察路からわかれた南北方向の細い観察路に面していたのを
皇室が見学するということで
すべて中央観察路から見えるように向きを変えたんだそうだ
 
 
桜の広場から坂を下りて、日本庭園~出口まで につづく
 
全体として参考にしたのは
② 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info
③ 安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007 日本花名鑑④.アボック社
④ 監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版    

201016 小石川植物園 2/4 分類標本園①

2020年10月16日 | 植物・園芸など
薬園保存園(32)を出て、分類標本園(33)に入りました
 

イヌビワ
クワ科 イチジク属
Ficus erecta Thunb. → 標準名 Ficus erecta Thunb. var. erecta
フィクス  
本州~琉球、朝鮮(済州島)
 


ヤブサンザシ
ユキノシタ科(エングラーSaxifragaceae) → APG: Grossulariaceae(スグリ科)
スグリ(リベス)属
Ribes fasociculatum Sieb. et Zucc. 
本州中部以西~九州 山野にまれ
サンザシの名がついているけれど、スグリの仲間
雌雄異株 花は目立たない
果実は液果(えきか) 
庭木や鉢植え、いけばなにも利用される
 

参考:現代いけばな花材事典p.278

 


ウツギ(空木)
ユキノシタ科 → APG: Hydrangeaceae(アジサイ科) ウツギ属
Deutzia crenata Sheb. et zucc.
ドイツィア クレナタ
別名:ウノハナ(卯花)
北海道~九州、中国、朝鮮、ウスリー
山野の日当たりのよい場所に生える落葉低木
枝は古くなると中空
花(実)の付き方は円錐花序
果実は碗状の蒴果で2㎜程の小さな種子が多数できる
複数の品種がある
ウツギといってもハコネウツギやタニウツギは別科(スイカズラ科)
 
参考
①日本花名鑑④p.132  ②現代いけばな花材事典p.526
 


タケニグサ(竹似草) ケシ科 タケニグサ属
Macleaya cordata (Willd.) R.Br.
扁平の実のなった風情をいけばなにも使われる
日当たりのよい裸地などに自生する多年草
茎や葉から出るオレンジ炉の駅は有毒なアルカロイドを含む
葉の裏が白い
円錐状の花序、実は2㎝程の倒披針形で扁平で垂れ下がり黄褐色に熟す
 

参考:現代いけばな花材事典p.384

 



シュウカイドウ

シュウカイドウ
シュウカイドウ科 シュウカイドウ属
Begonia grandis Dryand.
中国~マレー半島
江戸時代に日本に入り、関東以西の湿った林内に野生化
シュウカイドウ属は石垣島と西表島に2種が自生する
 
シュウカイドウの特徴
・・・葉が左右不対象
花は集散状で数回枝分かれし、枝先に雄花、花序の先端に数個の雌花がつく
花弁の様な2枚の萼片とやや小さい2枚の花弁がありm中心に黄色い雄蕊が多数付く
雌花は大きな2枚の萼片だけからなり、3本の花柱があり、先端は2つに裂ける
地下に茎基部が肥大した球根をつくり、秋には葉腋にむかごを作り繁殖する
 

自宅の四季咲きベゴニア
流通名ベゴニア・センパーフローレンスの1品種だと思われ
初夏に剪定して花が途切れ、また咲き始めた
これが雄花

上2個が雄花で、下が雌花・・・ということになる
大きな2枚の萼片だけからなり?、3本の花柱があり(4本のもある)、先端は2つに裂けている

葉は左右不対象
 
名札を見ると分布が日本ではないのだけれど
わたし、どこかで、シュウカイドウ見た
葉の特徴が左右不対象って習った
あれはどこで?
西表には自生種が2種あるが、葉の形が違う
帰化植物として野生化したものをどこかで見たようだ
 
花材として使ったことが無いが、枝垂れる花をいかすとある
 
参考

② 現代いけばな花材事典p.309