前回アップしたHGUCユニコーンガンダムデストロイモードの改造箇所をざっと掲載します。
目立つ改造は無いものの細かい改造が全身に及んでいます。
本キットは最近のHGにありがちなコストダウンらしい箇所がほとんどない優秀なキットです。
しかし、「もしこれがガレージキットだったら・・・?」
と想定すると途端に弄りたくなる箇所が出てきます。
というわけで、ガレージキットとの差を縮めるべく、ガンプラ臭を消す方向で改修を進めました。
・カトキハジメの設定画
・studio RECKLESS版ガレージキット
・ホビージャパンの作例
などなど参考にしています。
それでは各部詳細。
白いパーツに白いプラ板やパテで改造を加えているので、
画像は非常に判りづらいですごめんなさい・・・
あと、今回の記事の画像ではクリアーパーツが緑ではなく赤になっています。
経緯はこんなの。
・赤で作るつもりで塗装直前まで作業を済ませる
↓
・途中状態を撮影(今回の記事の画像)
↓
・気が変わってクリアーパーツを赤から緑に変更
なので、途中写真はまだ赤で作るつもりだったときのものです。
クリアーパーツを緑に置き換えたのを再撮影するのもメンドイので、
赤いまま掲載しています。
(クリアーパーツは一度赤のものに施した作業とまったく同じことを再び緑でもやってます)
■頭部
ツノをシャープ化。
もともと一本だったツノがパカッと二本に割れているのを意識して、
表面はなるべく平坦なままで、裏面は中央が山なりになるように削っています。
本当は表面もツルツルであるべきなのでしょうが、
キットのように多少凹凸があった方が見栄えはいいのでそのままにしました。
マスク両側には縦線モールドを追加。
バルカンはHIQパーツのシングルバルカンに交換。
■胴体
首を1ミリ延長、ボールジョイントはWAVEのPC-04プラサポ1を使用しています。
デストロイモードへの変形で外側にスライドする装甲の先端を尖らせます。
下にパカッと開く装甲はエッジをシャープにしてプラの断面っぽさを解消。
■腕部
肩アーマー下側のパーツはバンダイエッジ消しが効果的。
肘関節付近の装甲裏の凹みは結構目立つので埋めておきます。
ビームサーベルを加工してスペースを作り、長方形のネオジム磁石を二連結して仕込みます。
本来グレーになっているフレームっぽい部分は削り込んでディテールを明確に。
ここはバンダイの完成見本でも塗り忘れが発生するほどの要注意ポイントなので、
塗装の際は忘れないように塗り分けましょう。
ビームサーベル展開用のピンは、プラ板で隙間を埋めてピンを隠せるように。
左握り手はMP-1ランナー。
ここの突起はプラ板で再現。
塗装してから突起が無いことに気づいて慌てて追加しました。
■腰部
フロント、リア、サイドスカートは全てエッジがシャープになるよう削り込みます。
リアスカートのみ下側のエッジにプラ板を貼ってシャープ化。
フロントスカートでデストロイモード時にスライドするパーツは、上側の先端を尖らせます。
これをやるだけでも素組みより一気に見栄えがよくなります。ツノの次ぐらいに重要。
裏面の肉抜き穴も見える範囲で埋めておきます。
クリアーパーツのピンは除去しました。
設定通りにするならリアスカート裏を埋める必要がありますが、
労力に見合う効果が無いと判断してスルー。
(ゲルググ、ドムみたいにスカート裏からもバーニアを噴射できるのだと都合良く解釈しておきます)
股間上側の白いパーツは0.5ミリプラ板を貼って設定どおりの形状に修正しました。
ユニコーン製作時の定番工作ですが、ここが凸になっていないイラストも
あるといえばありますので、無視しても良いのかもしれません。
■脚部
太ももは合わせ目消し&クリアーパーツを後ハメできるように加工しています。
模型誌作例では合わせ目をパネルラインとする場合がほとんどの割に案外簡単に処理できました。
正面の装甲部分を上に3ミリ延長するようプラ板を接着。
(RECKLESSのブログのパクリ)
小さい方のクリアーパーツはピンを除去。
スネの合わせ目は消します。
合わせ目を消すため、膝関節とクリアーパーツを後ハメ加工。
ユニコーンモード製作時の経験上、
スネの合わせ目が残っていると妥協して作りました感が半端ないです。
アンクルガードに設定どおりモールドを追加、後ろ側の板は削り込んで設定に近い形状に。
つま先はプラ板で延長し、角度が浅くなるように削り込みました。
足首内部のクリアーパーツは市販パーツを接着したり、モールドを追加したりでディテールアップ。
側面外側のパーツはコトブキヤ角モールドⅡにある1番のパーツの先端を2ミリカットしたもの。
足首側面の板状のパーツはエッジのシャープ化&裏面の凹みを埋めました。
板状のパーツは外側に付くものの取り付け位置を3ミリ程度上にスライド。
(またもRECKLESSのブログのパクリ)
足の甲の白いパーツは設定だと側面後方にクリアーパーツが露出していますが、
キットでは甲のパーツと一体で段落ちで再現されているのみです。
なのでランナー内のパーツ番号が刻印されている部分を使ってクリアー化しました。
■バックパック
ビームサーベルを腕部にマウントするときに使う穴は埋めておきます。
ユニコーンモード時にビームサーベルが収まる凹みには
固定のための微妙な凸があるので削っておきます。
■ビームマグナム
以前製作したユニコーンモードと同様、バンダイ臭漂う部分をプラ材で作り直しています。
フォアグリップ根本の隙間も埋めました。
(前回はここをスルーしたためスカスカになってしまいました)
銃口のスリット×4はキットのままだと段落ちになってるだけなので、削ってスリットを再現しました。
■シールド
クリアーパーツのピンを除去。
そのクリアーパーツのX字の板についてる白いパーツの穴は埋めます。
模型誌作例でもネット上の作品でも、どれだけ他の部分を丁寧に作り込んであっても
この部分は大抵スルーされててすごくモヤモヤします・・・
X字の先端はプラ板を貼って尖らせます。
シールドの下側も気持ち尖らせます。
裏面はショットピンの跡があるので削って処理しました。
腕部との接続にはネオジム磁石を使用。
設定どおり接続アームは後ろ側からのみ支えるように加工しています。(実際は磁力による支持)
アームに関してはユニコーンモードのときプラ材を切った貼ったの改造をして苦労した割に
目に見える効果が薄かったので、より簡単な改造で済むように工夫してみました。
■クリアーパーツ
1500番のフィニッシングペーパーで磨き、ゲートやパーティングラインを消しています。
ペーパーがけではどうしようもないサイズのヒケは瞬着で埋めています。
整形後、こんなカラーで塗装します。
ターコイズグリーン(クリスタルカラー)+蛍光ブルー(ガイア)+スーパークリアーⅢ
実際にクリアーグリーンのパーツに塗装したらこんな感じ↓になります。
光が透過する角度ならクリアーに、反射する角度ならメタリックになります。
一回だけの塗装、且つなるべく少ない塗料で印象を変えられるよう色々と試した結果、
上記の塗装に落ち着きました。
本当はいちいち調色なんてしたくないので
クリスタルカラーのどれかをそのまま塗って済ませたかったのですが、
どうしてもイメージに合わず断念しました・・・
ちなみに、この表現のために限定のグリーンフレームバージョンのキットが必要でした。
以上が改造箇所となります。
1号機でこれだけチマチマ改造して苦労し、おまけにクリアーパーツがグリーンときたら、
アレもやるっきゃないですよね。
次回に続く!