富士山が世界遺産に認定! というニュースが飛び込んできました。 日本人とすれば これは嬉しい事なのかもしれませんが その一方で どうも腑に落ちない気持ちにさせられるのは何故だろう・・・? そういえば 富士山に行ったのは学生時代の2回きり・・・。最初の登山は小学校5年生の時、夏の林間学校で行った時・・・。 この時は5合目から6合目までをハイキング程度に登ったのでした。夏場とはいえ 結構な寒さと 急変する山の天気に かなり動揺したのを憶えています・・・。 そして2回目の富士登山は やはり中学2年の林間学校・・・。 この時も5合目から7合目まで登っただけだったような気がする・・・。出発時、5合目は既に雲海の中にあって・・・・、霧雨の中(というか雲の中だね・・・) 隊列を組んで登ったのを思い出しました。 登山路は濡れて滑るわ、6合目を過ぎた頃から一気に険しくなってきて 突然の突風に帽子を飛ばされる仲間も居たりと こちらも子供ながらに印象深い想い出になりました。 何とか辿り着いた7合目の山小屋・・・、ビニールの雨合羽を脱いでみると 皆の背中から湯気が出ている・・・・ 登山中は 列を乱さぬように 必死で登っていたので気がつかなかったけど こうして合羽を脱いでみると いや、気温の低いこと・・・・。 そりゃそうだよ・・・・ 標高3000メートルを超えているんだものね・・・・。 山小屋での小休止は30分ぐらいだったのかな? 今では良く憶えていないけれど 再び合羽を羽織って 今度は元の5合目への下山・・・・。 相変わらずの悪天候が続くなか、足元の悪さは むしろ下山の時が怖かった・・・。 足元は滑るわ 強風に全身を持って行かれそうになるわ・・・ それでも みんな無事に下山・・・、5合目からバスに乗って 河口湖畔の宿泊施設に戻ってみれば 綺麗な夕焼け・・・そして夏の暑さに逆戻り、と やっぱり富士山は特別な山だな~っ!と思ったものです。
今回 こうして世界遺産に登録された、という事は 観光業を中心に かなりの活性をもたらす事になるのでしょうが、反面、入山料の徴収等で 別の意味で敷居の高い山になってしまう事が心配です。 入山料にしてみれば まずはこの7月から 一人1000円などと聞いています。その後、将来的には5000円とか1万円などという話も チラホラ聴こえてくる・・・・。 環境保護のための徴収ですから いざ仕方の無い事ではありますが 反面、高額になってしまえば それこそ林間学校等、学校行事としての訪問は遠のくのではないか・・・? 先のとおり 自分にとっても 富士山は 大切な想い出を残してくれるところ・・・・それだけに 金銭面で訪問が議論されるようになってしまったら それこそ 何のための世界遺産だったのか? という事にもなりそうです。
何はともあれ・・・・ 今の季節は あまり拝む事は出来ませんが 晩秋から初春にかけて 空気の済んだ季節には 我が家の窓からも 富士山の雄姿を拝む事が出来る訳で 遠く離れた所沢からでも その堂々とした雄姿が拝めます。また、出張業務で東海道を西へ向かう新幹線の車窓から眺める富士山も また嬉しいものです。 不思議なもので 富士山を眺めていると か「日本人」的な心が目を覚ますというのか・・・・ やはり日本人にとって 富士山は特別な山なのでしょう・・・。