5月最後の日曜日・・・だけど天気は雨模様。梅雨入り間も無い関東地方ですが この雨は台風の襲来によるものとか・・・ちょっとばかり早くはないか・・・? 今の季節・・・、南海洋で発生した台風は北上とともに西へ方向を変えるものですが 今回の台風は違うのね・・・。進路だけ見ていたら まるで秋季の台風みたい。これも異常気象の前ぶれなのかな?
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ここ暫くの間 ず~っと製作中だった飯田線仕様のクモニ13ですが 予定通り 025と026とも ほぼ完成に近づきました。後は屋上のパンタグラフ・・・・、実車ではPS11が載っていたけど 市販パーツが無いので 当鉄道では旧型電機用のPS14で代用する事にしました。 しかしながら、手元にあるPS14は 皆灰色塗装が施してあって 実車のように黒色とするには ベランダに出てスプレーするしかありません。 けれど 先のとおり 窓の外は雨模様・・・、今日のところは塗装はお預け・・・・・。とりあえず灰色パンタを載せておく事にしました。 既に完成済の湘南フェイスのクモニ83100と連結してみると 中々イイ感じ・・・・。今回はクモニ13025のほうに鉄コレ用動力を組み込んだので 荷電同でも走行が可能になりました。 2両編成でコトコト走るのを見ていると 昔の実車の活躍が思い出されます・・・・。パンタの塗装が終わったら 改めて画像なんぞアップしてみます・・・。
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そんな事をしていると・・・昼のニュースでJR北海道の列車火災事故の話が出ていました。
トンネル内における列車火災事故といえば 古く国鉄時代の北陸本線 北陸トンネル内での列車火災事故が頭に浮かびますが 今回の事故では幸い死者は出なかった・・・・。
トンネルから引き出された被災車両を見ていると 何だかものすごい事になっていて閉口してしまう始末。 あれだけの火災に遭いながらも死者が出なかったのは不幸中の幸いか? JR北海道御自慢の振り子式ディーゼル特急 キハ283系には 自分なりに思い入れのある車両なので ちょいと書いておく事にします。
北海道で活躍する鉄道車両には 酷寒の下で使用されるため 様々な装備がなされており、他の地域で活躍する車両たちと比較しても 外観的にも独特な部分が多いのです。 このキハ283系も 登場後、十分な試運転期間を経て 満を持して投入された訳ですが まさかこんな事故に遭遇するとは考えてもみなかった・・・・。
キハ283系乗車時の印象は ズバリ! ディーゼルカーである事を忘れてしまう感じ。走行中、無論エンジン音は聞こえてきますが 加速性能、高速性能のどちらをとっても 以前のディーゼルカーとは比較にならないぐらい。 さらに振り子装置を搭載した事で 高速度でカーブを通過・・・・乗っていても楽しくなる・・・・そんな車両でした。
今回の車両事故・・・・、原因は時と共に解明されていくでしょうが 推進軸の脱落というのはディーゼルカーにとっては致命的・・・・。推進軸というのは床下に搭載されているエンジンから台車に向かって伸びている回転軸のこと。 高速で回転しながら台車に動力を伝達するものです。 この推進軸が落下していたとすると、もしやの場合、推進軸が線路上に突き刺さって 棒高跳びのように車体を跳ね上げて脱線はおろか転覆事故となり さらなる大惨事を引き起こしたかもしれません。 あれだけの事故で死者が皆無だったというのは 全く以って信じられません。 車両がトンネル内であれだけ炎上したのも 本列車がディーゼルカーであった事が原因。 ディーゼルエンジンは軽油を燃料としています。軽油はガソリン等と比較して引火性が極めて低いので 安全とされてきたものですが 所詮、化石燃料なのですから一旦発火したら そりゃ燃える事でしょう・・・・。助け出された乗客の方々は 皆顔中が真っ黒・・・・、まさにエンジン燃料の燃焼によるものでしょう。 それとトンネル内から引き出された被災車両を見てみると どれも窓ガラスが1枚たりとも見つからない・・・・というより、火災の暑さで溶け落ちてしまったのでしょう。 それとトンネル内列車火災における運転操作取扱というのは非常に難しいものがあると聞いています。 先の北陸本線事故の場合、火災発見後、列車を止めたのが大惨事の引き金だったし・・・・、トンネル内は無理してでも強引に走りぬいた方が良い、というのが今では一つの見解だったりしています。
ここで・・・マスコミ各社が報じていない事をひとつ挙げておきましょう・・・・。
JR北海道の特急用車両には 窓ガラスの外側に透明ポリカーボ製のカバーが付いている。 これは冬季運行中、列車走行時に巻き上げる氷からガラスを守るために施された北海道独自の装備なのです。 このポリカーボ板も この度の列車火災では全て焼損してしまったようでした。 ポリカーボって 元々は難燃性の樹脂ですが 一旦火がつけば こちらも単なるプラスティック板という訳で・・・・。このポリカーボ製保護板が窓ガラスの溶解に与えた影響も多々あるものと推測されます・・・・。
そして・・・最後に事故現場について・・・・。
石勝線・・・・石狩と十勝を結ぶ短絡線ですが 北海道の背骨こと日高山脈を貫く路線とあって気候的にも険しい所を走ります・・・・。事故現場付近には集落なんぞ殆ど無いところ・・・。 冬場には山々の間ということで強風に悩まされる風の通り道。数年前にも冬季、貨物列車が強風により脱線する事故がありました。 その後、防風柵が設けられたりして列車防護への取り組みが続いていますが いかんせん 当地は人間が居住するには酷な場所・・・。 こんな山中で 列車から放り出されても 今度は野生のヒグマに襲われる・・・といった危険もあります・・・。
何はともあれ・・・・JR北海道にとって「スーパーおおぞら」は道東へ向かうドル箱列車。 早期の事故究明と安全対策が望まれるのは言うまでもありません。一方で 他の分野に目を向けると 夜行バス等での車両火災事故というのも年間通して数件発生していて これらの出火原因も機関であるディーゼルエンジンから出火・・・、一部では整備不良が原因とも言われています・・・・・。 このところ ディーゼルカーの火災というのは久しかっただけに 一体何が起こってしまったのか? が心配なところです。
この「スーパーおおぞら」が・・・・・・頑張れ!JR北海道
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と・・・、予備知識だけで書き綴ってしまいましたが 後々書籍等で確認したらJR北海道の特急列車網・・・・、高速道路料金の低額化政策によりかなり苦戦をしいられているようです。 こんな事も車両整備など、今回の事故と何らかの影響があるのかもしれない・・・・。 あくまでも一鉄道ファンの憶測に過ぎませんのであしからず・・・・。