久しぶりに鉄道模型の話題でも書いておきます。
先日 TOMIX の新製品発表がありました。 個人的に興味がわいたのは TOMIX ブランド45周年記念と称して復刻生産される 国鉄タキ3000形式。その中でも独特のレタリングで目を引いた 米軍基地への航空燃料輸送用 通称「米タン」・・・。多数のバリエーションを抱えるタキ3000の中から まずは模型映えするものを優先するのは いかにもTOMIXらしいです(笑)。今回は晩年仕様?の8両セットと初期の表記を再現した2両セット(こちらは限定品扱いとの事です)が用意されるようです。
この「米タン」・・・国鉄時代は「米国陸軍輸送隊」が所有する私有貨車として在籍(一部に国鉄保有のものもあったようです)しており、車体表記には国鉄仕様の表記以外に米軍の群番号が書かれていたのが特徴でした。また朝鮮戦争の停戦合意後は一部の車両が韓国へ渡ったとのこと。 さすがにこの辺の事は鉄道誌面を通じて知りましたが、我が母の実家が青梅にあった事から 青梅線の車窓から見た光景が今でも記憶に残っており 私的には それなりに馴染みのある貨車なのかもしれません。
現在でも横田基地への航空燃料輸送のため タキ1000形で組成された燃料輸送列車が運行されているのは鉄道ファンなら周知のとおりですが、この列車に使用されるタキ1000形は専用車両として航空燃料「JP-8」を示す専用表記を掲げています。まさに現代版の「米タン」といえる車両ではありますが、車両外観的には 専用表記以外は 通常のタキ1000形と同様なので特異さは感じません。趣味的には面白味に欠けますが 今の時代を踏まえると 悪目立ちしない配慮がなされた、と理解すべきなのでしょう・・・・。
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模型の話に戻ります・・・・
私的には8両セットをひとまず押さえておきたいと思った反面、牽かせる機関車が悩ましいところです。現行TOMIXのラインナップには 国鉄旧型電気機関車のラインナップがありませんが KATOさんからはEF10、EF15と製品化されているので一安心といったところでしょうか? まあ ぶどう色を纏ったデッキ付の いかつい機関車がお似合いなのは確かですが、手持ちの写真を調べてみると EF641000 あたりも普通に牽引していたようです。国鉄時代の終焉期から民営化直後には まだまだ米タン仕様のタキ3000が活躍していましたから 当たり前なのでしょうけど・・・・(笑)。
EF64 1021の牽く米タン 燃料輸送列車
1987年2月 府中本町駅にて撮影(ネガが死んでしまいました・・・とほほ。)
別日 EF64 1015牽引の米タン・・・・拝島駅にて
DE10 1142の牽引により横田基地内の引き込み線へ・・・・
TOMIXブランド創生期に製品化されたタキ3000(当時はトミーナインスケールと呼ばれていた)はまさにこの形を模していました。その一方、KATOも古くからタキ3000を製品化しておりますが KATOのほうは ドーム周辺に手摺が付いているタイプのもので これをわざわざ米タン仕様に改造するのは勿体無かったように記憶しています・・・(笑)。
ちなみにEF64-1000番台は 当時 続々と新制増備されていた時代・・・・、高崎第二機関区所属のカマが 拝島駅まで入線しておりました・・・・。 あの頃の拝島駅は青梅線、八高線と定期貨物列車が走っていたので 様々な機関車を眺める事が出来ました。 今はどちらも通勤路線に変貌してしまいましたが、そんな中、今でも残る「米タン」列車は貴重な存在となってしまいましたね・・・・。