序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

監督を囲む会

2016-09-10 21:08:00 | 日記
今を去る五十二年前、高校生の私は釧路北陽高校の野球部の部員として、石川敬先生(監督)の下、日々白球を追いかけておりました。



ええ、もう五十二年も前の話です。



高校卒業と同時に釧路から上京して以来五十二年間、同期の部員は勿論先輩方との付き合いもなく過ごしてきました。



同窓会や同期会は何年かに一回ずつぐらいは地元で開催されて居たようですが、何しろこちらは自分の主宰する劇団芝居屋のスケジュール中心に動いているもんですから、タイミングが合わず出席できませんでした。



石川先生は十年程の釧路勤務から、転勤して神奈川の高校にお勤めになっていらっしゃいました。



現在八十二歳。



悠々自適の毎日だそうです。



そんな石川監督を囲む会を野球部OBで催そうという企画が持ち上がり、この金曜日に開催しました。



ええ、あの台風の残り香が大雨を降らしたあの日です。



東京近郊からは勿論、釧路からも馳せ参じた者もおりましてね。



総勢十六人程集まりました。



その面子を見ても一人として顔見知りの者はいません。



それはそうです。十八歳の少年が五十二年経っているんですから、七十歳です。



当時の面影なんかあるわけありません。



一人一人の自己紹介で名前は思い出すものの、顔が全く一致しません。



でも酒が入り、時間と共に緊張が解け出して行くと、何となく、すっかり変貌してしまったその顔のどこかに当時の表情を発見するんですな。



私、久しぶりに楽しくなってしまいまして御神酒が進んで、後半はどうして家に帰ったか覚えていない有様となりまして若い頃の様に女房殿にお小言を食らいました。



しかし、楽しい時間ではありました。

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