さて、12月20日に執筆を開始した劇団芝居屋第27回公演の台本も最終章へとたどり着きました。
この二月に入ってから台本内のいろんなものが動き出し、当初の思惑とはちょっと変わった方向へと舵を取った様です。
私は台本を書いてますが、その際の基本的なスタンスは劇団芝居屋の主宰という場所です。
ですから、劇団事情というものを優先して台本創りをします。
私がいう劇団事情とは、役者の力量という事です。
私は常々劇団員に役を付ける時、その役者の持つ能力の一段上の役を付けそこにたどり着くことを要求してきました。
でも最近では、その役者の能力では届かないであろう役を付けます。
それは劇団員の力量が、自分では至らないが言われれば出来るという水準に近づいて来たからです。
無論それでは不十分で、自分で至らなければならないのです。
その為には稽古の時間、稽古場に来る前の時間。つまり日常の時間がいかに芝居に捧げているかが問われるのです。
それが自立した役者への道なのです。
その為に今回も役者の身の丈以上の役を創り与えます。
これで私の作品も、劇団事情を慮りながら書く主宰の台本ではなく、台本書きが書く台本になることでしょう。
役者の苦労?
こちゃ知らぬ、アア、ソレソレ。
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