現在、来年5月に行われる第25回公演の為のオーディションを兼ねたワークショップを行っています。
今回の課題台本はこれまでの上演した台本の場面抜粋といった少人数用の台本ではなく、シュチエーションドラマとして作った3人ずつの男女6人が出演する30ページ程の稽古台本を使って行っています。
今回参加している俳優のキャリアは長短それぞれですが、役創りをしていく上で大事なものを取り落している事は皆同じです。
判り切った事ですが、芝居作りという具体作業に取り掛かる前の台本に書かれてあるものは抽象です。
その抽象を具体的なものにしていくのが役者の仕事な訳ですが、例外なくその材料を台詞に求めるのです。
その事自体は間違えではないのですが、台詞を具体的なものにしていく事自体が時間のかかる事なのです。
ではその他に何があるのか。
台本は台詞だけで出来ているのではありません。
そうです、ト書もあります。
このト書きをもっと大事に読むべきなんです。
役者達の傾向を見ていると、役創りの材料探しを台詞に偏って居る事がよくわかります。
でも考えてみてください。
考えるまでもなく、ト書きという具体は台本の中にあるんです。
それを手ががりに、それを利用して役の具体手に入れて行くんです。
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