序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

趣向を変えて

2008-04-25 15:55:14 | 演劇

4月13日の千秋楽から2週間。「ワッショイ!」の興奮は跡形もなくなり、次回作の準備にとりかかっています。
次回公演は12月ですから随分と早い始動だと思うでしょうが、これには訳があります。
私は元来行き当たりばったりの性格で、公演予定がないと台本を書いて来ませんでした。

これではいけない!!

こんな風に思ったわけです。
私も考えてみたらいい歳なわけですよ。まあ、考えなくてもそうなんですがね。
書ける時に書かなければなどと一念発起したわけです。

で、いままでないがしろにしてきた自分の作品を振り返って見た訳です。

私が演出に手を染めたのは今を去る22年前の1986年です。日本舞踊のリサイタルを手がけ舞台構成と演出を担当しました。幸い私の母は日本舞踊家であり、門前の小僧の私には邦楽の音曲は慣れ親しんだものでしたが、この公演では「ボレロを舞う」と題し、ラベルの「ボレロ」を日本舞踊で踊らせました。光源氏と彼を想う女達の一夜の夢という設定でした。
以来、今年の「ワッショイ!」に至るまで22年間で55本の舞台をつくり48作品を作ってきました。
このうち日本舞踊のリサイタルが19本です。演劇が29本です。
初めの10年は処女作の「夢の痕」と「約束」の除けば殆どが日舞の舞台でした。この12年で
27本の作品と舞台を作って来た事になります。内訳は劇団芝居屋で15本、頼まれた作品が12本です。

でもこれらの作品群は公演日がすでに決まってたわけです。

追われないで自発的に書く、これが今度のテーマです。
大丈夫だろうか・・・できるかどうか、これは気が向いたら御報告します。

さて本題。
すこし前説が長くなりましたが、タイトルに「趣向を変えてと」と書いたのは、上記の頼まれ仕事の中に十年間携わってきた子供ミュージカルがあります。その作品の中の「バビソア」というミュージカルを題材に絵本を作ってくれた深田堅二氏の作品を紹介しようと思ったからなんです。うまく紹介できるかどうか不安ですがやってみます。

「バビソア」

1 ジュンの秘密の場所

B01_3

ここはジュンちゃんの秘密の場所 

何かがあると来る所

ジュンちゃん 今日はお母さんにおこられた

いもうとのミサちゃんとけんかしたから

キライキライキライキライキライキライキライ

    大嫌い

 あれはダメ これもダメ ダメダメダメダメやっちゃ

駄目

(

だめ

)

あれは危ない これも危ない 危ない危ない

いけません

    お母さんがわたしに言うのは いつもうるさいことばかり

    あなたのためよ あなたのためよ と いつもうるさいことばかり

    自由にさせて ひとりにさせて 

わたしのことはほっといて

クマのぬいぐるみのプーと

ジュンちゃん 泣きつかれてしまった

やぶれた

天井

からこ漏れ日が

(

             あたた

)

かくジュンちゃんを

(

つつ

)

つづく。

(

)


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