役者の演技の第一のお師匠さんは自分の日常です。
演劇を追求しようとする人は、他人より自分の日常に眼を向けるべきです。外側の包装ではなく中身(感情)を見定める事ができるのは自分自身だからです。
私達の行動は自分の中に沸き起こる欲求や必要性が契機で始まります。言葉もそうです。
ですから俳優が役者として立つ時に必要なものは、その役の人間像の設定とそのその人間の欲求を探すことをしなければなりません。
決して目前にある台詞の言い回しなどといった低級な所から始まってはならないという事なんですよ。それをやってします根底には、一緒に芝居創りをしている仲間に見っともない所を見せたくないという意識があるんですよ。
恥をかいて自分を開発して行く所が稽古場なんですけどね。
そこで恥をかける役者が観客の前で良い格好が出来るんですけどね。
誰でもがやりそうな事をやって何が楽しいのかなと私は思いますね。この世の誰とも違う自分というものを見つける為に表現しているのではないのですかね。そこの所がわかってもらいといと思いますよ。
恥をかくという事はとても知性的な事だと最近つくづく思いますね。
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