序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

第二十回公演「民宿物語・糸口」稽古場日誌1

2010-08-21 10:26:53 | 演劇

本格稽古に入って2回目の稽古です。

劇団芝居屋は一公演に45回の稽古をします。

この45回という数字は勿論絶対的なことではなく、役者の力量の上昇によって短くなる可能性のある数字です。現在は45回の稽古が必要であると私が判断している段階です。

この45回は三つに区分されます。

第一の期間は、役者が作品を把握し自分創りをする為の料探しと、それを基にした自分創りの為の方向性を確保する時期です。この作業に求められることは、回り道をしない方向性の確保です。この時間は短ければ短いほどいいのです。

第二の期間は自分創りの時間です。作品から求められているその役の役割を利用して、独創的な自分創り(役創り)をする時間です。45回の稽古の中でこの時間に多くを割きます。
誰でも考えられる様な役創りではなく、自分だけの、オンリーワンの自分を創る為の時間です。

第三の期間は見せる為の時間です。平たく言えば演出家の為の時間です。これは作品として観客に提供する為の時間です。この時間は約10回程もらっています。

現在は第一の期間です。この期間は非常にデリケートな時間です。ここへの入り方を間違えると役者はそれを取り戻す為に多くのエネルギーを費やすことになります。

必要なのは素直に言葉と向き合うことです。思い込みや自分の都合を排除して素直に言葉と向き合う事です。


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