さて、とうとう劇団芝居屋第21回公演「ともしび」の稽古場稽古も最終日を迎えました。
13:00から2回の台詞あわせと2回の通しで、二ヶ月45回の稽古場稽古はお終いです。
今回の稽古は劇団員客演の区別無く、出演者が決まってからの書き下ろしの作品なので、それぞれの役の要求は大きなものでした。
その為、出演者は苦労したようです。
特に客演の諸君は、自分で役を膨らませていくこと慣れていないらしく、戸惑いを隠せませんでした。
私は台本に書かれてあることを材料に、稽古場で芝居を組み立てていく事を要求しました。
それがなかなか理解できなかったようです。
彼等にとって芝居は台本の中にあったのです。
台本の中の役として、役割をこなす事を要求されてきた彼等にとって、自分自身の役を掘り起こし、徹底的に個人創りを要求される劇団芝居屋の役創りは違和感を持ったようでした。
しかし、その稽古が進行していく中、場面が自分の創りによって変わっていく過程を目の当たりにして、面白さを感じたのか、少しずつ自分で考えたことを持ってくる様になりました。
こうなると稽古場は活気を持ってきます。
その活気は更に相乗的に活気を呼び、それぞれの場面に変化をもたらします。
こういった稽古を積み重ねて今日の最終稽古を迎えます。
今日の稽古でも、役者達は攻めの気持ちを忘れず、自分の中の不明な場所を鮮明にする為の稽古をするでしょう。
この態度はこの作品が終わる千秋楽まで要求されます。
この事は彼等が役者をやっていく限り役に立っていくはずです。
この結果は5月31日から中野 ザ・ポケットでご披露いたします。
お楽しみに。
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