月・火曜は学校教育の話です。今回は、嬉しかった話を。
令和5年度の修了式は3月25日でした。私は転勤して別な勤務校へ移るので、修了式の後の離任式にも参加します。情報統制が上手くいっていたようで、驚いた表情の子が沢山居ました。
教室に戻ってプリントを渡し、通知表を渡し、さて教師からの最後のメッセージを伝えようか…と思った時です。何人かの子が出てきて、「先生、私たちにも少し時間をください」と言うのです。
「いいよ」と答えると、「じゃ、黒板の方は見ないでくださいね」と言うではありませんか。いつの間にか、何人かの子が私の後ろに回り、黒板に何やらやっています。目を前に向ければ、教室後方に子供たちが集まっています。
「準備イイよ~」と黒板側から声がすると、子供たちが一斉に話し始めました。何やら、メモの様な物を見ながら喋っている子もいます。
子供全員「1年間か、2年間、ありがとうございました!」
男子 「僕」
女子 「私」
子供全員「たちは、3年生になっても頑張ります!」
言葉が終わると、「もう後ろ見てもイイよ~」と言われました。
後ろを見ると、黒板にメッセージカードが貼り付けてあります。八つ切り画用紙の縁にテープで飾り付けし、カラフルなペンで「先生、ありがとう!」「2年◆組一同より」と書かれています。
驚きは、「ちがう学校でも元気でいてください!」と書かれていた事です。情報統制していたはずなのに…と思いましたが、おそらく、これは離任式の後、休み時間に書き足したのだろうと思います。
メッセージは短いものでしたし、カードも稚拙なものです…が、これを行ったのは2年生です。担任の私に気付かれない様にカードを作り、全員で言うメッセージを決め、全員が言える様にメモも書いたのです。凄い企画力と行動力です。
自分がしてもらったから…と言うさもしい気持ちではなく、純粋に、子供たちの育ちを感じて嬉しい出来事でした。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。