水曜は八軒自然科学クラブの思い出話です。今回も前回(R6.7.3)前々回(R6.7.10)に続いて、八軒自然科学クラブが解散する話を書きます。
指導員が高齢化した事で、体力的にも気力的にも活動を維持するのが難しくなった上、参加できる人員が減ってきた。そんな中、ギリギリの3名すら確保するのが不可能…となる事件が発生しました…と言うのが、前回でした。
それは、中心となって進めていたY指導員が、個人的に出かけたキャンプ先で大怪我をし入院した…と言う事件です。しかも結構な大怪我で、退院の目処が立ちません。
残ったO指導員と私は、かなり悩みました。
ゴールデンウィークの頃なので、1ヶ月くらいで退院するなら、その間の通常活動は1回だけです。1回だけなら、2名で頑張って進める事は出来なくもありません。
しかし、退院までに2ヶ月以上かかるなら、かなり難しいと言わざるを得ません。6月のキャンプも入ってくるからです。
しかも、当時の私は担任外の仕事をしており、突如、休日出勤しなくてはならなくなる可能性もありました。そうなったらO指導員1名だけで引率する事になり、安全上、そんな事はさせられません。
他の指導員とも相談し、結局、八軒自然科学クラブの活動を継続するのは無理だ…と言う判断を下しました。かくて、40年近く活動してきた八軒自然科学クラブは解散する事となったのです。
とは言え、既に会員募集をしていました。5月の活動の準備をした子もいるでしょうし、保護者にも説明しなくてはなりません。
取り敢えず、保護者に解散を伝えるための説明会を開く事にしました。また、O指導員と私の2名で、5月の春香山登山は実施する事としました。その1回だけは活動しますが、それ以後は解散して活動は行わない…と言う予定です。
保護者説明会では、「折角だから活動を続けてもらえないか」と言う、とても有り難い御意見が沢山ありました。中には、「ボランティアで引率の補助をします」と言ってくださる保護者もいました。
ただ、八軒自然科学クラブの活動は、常に危険と隣り合わせです。我々指導員は最悪の事態(子供が事故に遭い、裁判沙汰になる…)を覚悟してましたが、その覚悟を保護者にしていただく訳にはいきません。
そうやって丁寧に説明し、保護者の皆さんには納得していただきました。
そして、その年の5月、春香山登山の活動を終えた段階で、八軒自然科学クラブは解散となりました。本当に残念ですが、これも仕方のない事だったのだろう…今は、そう思っています。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。毎週水曜日に書いていた八軒自然科学クラブの思い出話は、ひとまず今回で終了とさせていただきます。来週からは、毎週水曜日に時々金曜に書いていた「介護狂詩曲」を書く予定です。
それでは今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。