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エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

成長を実感

2024-04-02 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、嬉しかった話を。
 令和5年度の修了式は3月25日でした。私は転勤して別な勤務校へ移るので、修了式の後の離任式にも参加します。情報統制が上手くいっていたようで、驚いた表情の子が沢山居ました。
 教室に戻ってプリントを渡し、通知表を渡し、さて教師からの最後のメッセージを伝えようか…と思った時です。何人かの子が出てきて、「先生、私たちにも少し時間をください」と言うのです。
 「いいよ」と答えると、「じゃ、黒板の方は見ないでくださいね」と言うではありませんか。いつの間にか、何人かの子が私の後ろに回り、黒板に何やらやっています。目を前に向ければ、教室後方に子供たちが集まっています。
 「準備イイよ~」と黒板側から声がすると、子供たちが一斉に話し始めました。何やら、メモの様な物を見ながら喋っている子もいます。
 子供全員「1年間か、2年間、ありがとうございました!」
 男子  「僕」
 女子  「私」
 子供全員「たちは、3年生になっても頑張ります!」
 言葉が終わると、「もう後ろ見てもイイよ~」と言われました。
 後ろを見ると、黒板にメッセージカードが貼り付けてあります。八つ切り画用紙の縁にテープで飾り付けし、カラフルなペンで「先生、ありがとう!」「2年◆組一同より」と書かれています。
 驚きは、「ちがう学校でも元気でいてください!」と書かれていた事です。情報統制していたはずなのに…と思いましたが、おそらく、これは離任式の後、休み時間に書き足したのだろうと思います。
 メッセージは短いものでしたし、カードも稚拙なものです…が、これを行ったのは2年生です。担任の私に気付かれない様にカードを作り、全員で言うメッセージを決め、全員が言える様にメモも書いたのです。凄い企画力と行動力です。
 自分がしてもらったから…と言うさもしい気持ちではなく、純粋に、子供たちの育ちを感じて嬉しい出来事でした。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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「先生」自称は必要

2024-04-01 04:30:10 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、自分の事を「先生」と自称する事への考察です。
 私はブログの他、noteと言うSNSもしています。そちらで先日、とあるnoterさん(noteで記事を書いている方を、この様に呼ぶ…らしいです)が、概略、次の様な記事を書いていました。

 教師は自分の事を「先生」と自称する事で、教師が上で子供が下と言う「無意識先生マウント」をしている。教師同士も「先生」と呼び合うが、それも教師が上で子供が下と意識し合うために行っているのだろう。
 今の時代、教員など凡人の集まりなのだから、「そんな自分が、人になにかを授け育てることなど簡単にできるはずはない」と謙虚になる事が必要だろう。

 この記事中、「謙虚さが必要」は本当に、その通りだと感じました。自分の日常を大いに反省させられます。
 「無意識先生マウント」については部分的に賛成です。何故なら、自分は「意識的先生マウント」をしているからです。
 若い頃の私は、「教育技術の法則化運動」から多くを学びました。そこで学んだ事の1つに、「教師は学級を統率しなくてはならない」と言う事があります。これは相当に重要な事で、きちんと統率できないと「学級崩壊」してしまいます。そうなったら教育活動を行うどころか、子供たちの安心や安全を守る事さえ難しくなります。
 子供たちから謙虚に学ぶ事は大切ですが、完全に平等な関係では人間の集団をまとめる事は難しい…私は、そう考えます。完全に平等な関係では、リーダーシップを発揮する事が出来ないからです。
 ですから、学級を統率するためには、教師と子供の立場の違いを明確にする必要があります。教師は学級に責任をもたなくてはなりません。子供たちが安心して、安全に学習へ取り組める様にするのは、学級にいる教師の責任です。
 もちろん、子供たちにも少し責任はあります…が、主たる責任は教師にあります。仮に学級崩壊した場合、中心になっている子供たちが批判を受ける事はあるかもしれませんが、責任を追及され非難されるのは教師です。
 この事実を明確にし、「私は、この学級に責任を負っている。貴方たちには、より良い学級作りに協力してもらいたい」と言うメッセージを伝えるため、私は「先生」と自称しています。つまり、意識的に「先生マウント」を行っている訳です。
 おまけですが、教師同士が「先生」と呼び合うのは、単なる役職名で読んでいるだけだと思います。民間企業で、相手を「係長」とか「部長」と呼ぶのと変わりありません。その証拠に、「校長」や「教頭」には「先生」呼びをしないのが一般的です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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