午後も、歩くと少し汗ばむような良いお天気です
東大教養学部と東大リサーチキャンパスの間にあります
1936年に思想家の柳宗悦らにより開設した
「民藝」という新しい美の概念の普及と「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠となるものです
建物は日光街道沿いの栃木の名主の民家長屋門を移築
この日は柳宗悦が敬っていた「アイヌ工芸 祈りの文様」が特別展として展示されていました
首飾りなどを見た時に「このトンボ玉はどこから来たのか?」と思うと同時に
「重そう・・・肩凝りそう」とも思ってしまいました
(だって、首飾りのビーズが直径7cmもあるんです!大きすぎっ!!)
塀は大谷石なのかな?1999年に国の有形文化財に登録されています↑
お向かいの西館↓は72才で亡くなるまでの柳宗悦の住宅
この建物も栃木から移築した石屋根の長屋門と敷設した母屋です
今回は時間がなくて入れませんでしたが、
客間・書斎・食堂など見どころ満載みたいなので、次回は是非入ろう!と決めた私なのでした
日本民藝館は内部の写真撮影禁止なのでココでは落書きでしかご紹介できませんが
以下のようなデザインの民芸品が展示されていました
↑鼻が高いので鼻の穴も大きいのです
↑これも土の人形デス。なんで顔が四角なのでしょう?
↑ね?これも顔が四角。赤ちゃんのように手足がWやM字に曲がっています
さて、
日本民藝館と同じ区画にある駒場公園の中には旧前田侯爵邸があります
加賀前田家16代当主前田利為公爵の邸宅の一部が一般開放されています
クラッチタイルの建物が素敵!と思っていたら、なんと!見学料・無料♡ 素敵すぎます~
↓入口は洋館です
「東洋一の邸宅」と謳われたそうです
中を拝観すると、当時130人もの使用人がいたのも頷けます
(使用人は邸宅の敷地のまわりに官舎的に家を建て住んだそうです)
田園の野趣にあわせ、イギリス・チューダー式をとりいれています
玄関ホールを通り、階段広間
昭和4年に建てられたとは思えないほど明るく、贅を凝らした装飾です
1Fは外交や社交の場所・2Fは生活の場としていたそうです
階段の窓には宝相華唐草の透かし模様があったり上品な和洋折衷になっています
応接室です
暖炉がありますが、各室の暖炉がそれぞれ異なる材料で作られています
ですが、暖炉はフェイクで使用することはなかったそうです
暖房はスチームで行われ、全館暖房ダクトでつながっているそうです(今より贅沢~)
サロンから庭を望みます
この邸宅は戦後GHQに接収されてしまいます
その際日本の手工芸によって作られた金唐紙(ヨーロッパの金唐革を模したもの)なども剥がされたり
シャンデリアを持って行かれたりしたそうです
文化の違いなのか、あまりにも残念です
洋館から和館につづく途中の東屋です
前田侯爵邸は沢山の映画などのロケーションに使われているらしく
また、フォト結婚式で貸切も可能だそうです
中庭に面している窓の取っ手です
写真がヘタなので上手くピントが合いませんでしたが
アールヌーボーを踏襲したようなラインは日本人好みなのでしょうか
階段の手すりなどのカーブもなめらかな曲線を描いていました
建物は勿論、装飾一つ一つに考えぬかれて天井・壁面加工も実に凝っています
左官職人の技術力の高さに驚くばかりです
柱の横のレリーフです
また左の部屋の天井から少し下がった処にも唐草のデザインがあります
朝食は各個人の部屋で食べ、夕食を皆で食べた後
菊子夫人の部屋で家族団らんを楽しんでいたそうです
屋敷内に電話は8台
2人の電話交換手が常駐していたとのこと
また3階にはナース室がありました(どれだけ金持ちなんですか!?)
とタメ息つきつつ、つづきます