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手作りの趣味を持つ「お絵描きやさん」

北海道産のパートナーNと暮らすワーキングババ
娘3人・孫ッチが3人、休みなし
品川生まれの品川育ちです

鐘釣駅までのトロッコの道のり

2015年01月20日 | 旅行

出発進行~。 終点の欅平まで駅は9つ、出発の宇奈月駅を入れても10の駅しかない。

黒部川を渡る際に赤い鉄橋「新山彦橋」が見える。 橋を渡っている人達がトロッコ列車に手を振ってくれる。

全く知らない人なのに嬉しくなる。 行ってくるね~! 

1つ目の駅(と言っても一般の人の乗降は出来ない)「柳橋駅」に差し掛かる。

駅のすぐ脇にある新柳河原発電所はまるでヨーロッパのお城。  ドイツのライン川にあるような・・・。

同じ駅の反対側には鳥居を見つけた。

作業員の安全のためだろうか?

宇奈月ダム。 まだ冬らしい湖の色にはなっていない。 

美しい水の色。

猿専用の吊り橋があり、人工のダムの対岸に渡る猿のために作られたモノ。

対岸には人間用の温泉があり、湖に面しているので温泉に浸かりながらトロッコを眺めることが出来るらしい。

そういうトロッコ列車の楽しみ方もいいなぁ。

写真中央からちょっとだけ右に視線を移すと仏様の形をした自然石がある。

仏石の近くに黒薙温泉に向かう人々のための茶屋があったりして、入山者が安全祈願をしたそうだ。

線路の脇には冬季歩道という人が屈んでやっと通ることの出来るトンネルがある。

豪雪地帯の中でも山部なので余計に雪が深い。

冬場はトロッコも走れなくなるので、渓谷で仕事をされる方々は冬季歩道を使うしかない。

来春に列車を走らせるため冬の間も線路のメンテナンスをするためでもあるそうだ。

頭がさがる。

ダム。 護岸のコンクリートも無骨だ。 実質主義。 

黒部川は急流河川だと言われているが、車窓からみる河は綺麗で穏やかだった。

レールのすぐ脇では重機や作業をしている方を見るたびに

トロッコ列車が発電事業がスタートだったのだと改めて思いだされる。

「出平(だしだいら)駅」に到着だけれど、駅のイメージが全くない。

ホームもなければ改札だって見当たらない。 工事関係者だけが使用する駅。

それでも待合のためのベンチはある。

このあたりは国有林である。 花火やタバコなどの注意を喚起している。 

レールがカーブする場所などには「汽笛」を鳴らす目印が貼ってある。

私には面白いと思うポイント。

同じ車両にヨーロッパ系の男性が一人乗っていて、前の車両には20代の男女が4名程いた。

皆、補助席を出してのんびり寝転がって列車に揺られる贅沢を味わっている。 

黒部川第2発電所が見えてきた。

自然との調和を考えたデザインだそうだが、果たしてそうなのか・・・な? 

発電所に勤務する人々の宿舎があったり、左に延びている赤い橋は猫又駅からの引き込み線だ。

この猫又駅も作業員だけが乗り降りできる駅だが、ちゃんとホームがある!

駅全体もかなり立派。 

この駅を利用する人数が多いのだと思われる。

どうして「猫又」になったのか知りたい。

観光客対象の駅ではないので街灯や鉄柱が古くても錆びていても問題はないようだが

街ナカではないというだけで「味」に見えてしまう。

碍子好き! それだけ。 

トロッコに乗ってしばらくしてから携帯をチェックすると完全に「圏外」になっていた。

そりゃそうだ。 

圏外と表示されることによって、自分たちが「いかに山奥に来ている」ということが目に見え

情報が氾濫している現実社会とは隔絶された感が増すのかもしれない。

それが開放感でもあり、漠然とした不安と緊張感を同時に感じる自分。

こんなに景観の美しい場所にいて、自然を味わいきれていない私に少し驚いていた。


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