まだお二階にいます
ここは剣璽の間 大正天皇が長期にわたってご滞在されたために作られたそうです
皇室に伝わる三種の神器のうち、剣と勾玉を安置した『劒璽の間』の御厚畳を有職故実に基づき復元
突き当たりの襖の奥に繧繝縁の畳が敷かれています
自然乾燥した稲藁 通常の畳の2倍の厚さ 畳縁は正絹!
ご寝室(奥) 御次の間(手前)
お部屋は檜の角柱と杉の面皮柱を交互に配列した珍しい作りとなっています
部屋の四隅には蚊帳を釣る滑車と金輪があります
4枚の畳の縁がピッタリ合うように作られています 職人さーん!凄い
ご寝室は照明器具はなく、燭台が使われていたそうです
そのため部屋の天井の隅には排気のための装置があります
杉の板戸に舞楽「陵王」・絶世の美貌で知られた蘭陵王(陵王)
外見こそ優美であったが内実は勇壮であり、武だけではなく文にも造詣があったことが
天皇・皇族に好まれたのかもしれません
右手に見える手すりは三階にあがる階段ですが
冬しか公開されていませんでした(T_T)
2階から1階に降りる時に、またスタッフさんから
「何か気づきませんか?」と謎掛けされました
!!!階段を支える柱がありませ~ん!!!
だから1階部分はスッキリ
御座所・御次の間 天皇陛下が日常的な公務をされるお部屋
居間にあたる場所で唯一の欄間(間越化粧透かし欄間)があります
水流を表す竹に浮かんだ桧扇
扇にはそれぞれに「薔薇・花菖蒲・山吹・山水」が配されています
これも舞楽・・・だと思います
廊下は外側・部屋のすぐ脇と二重になっています
内・外廊下の間にはめられていたと思われる杉戸は外されて
脇に展示してありました
杉戸には猫も描かれています 白黒斑と白猫
平安時代の書物には、黒・キジトラ・キジトラ白・白黒しか出てきません
三毛・茶トラ・白などの毛色が登場するのは江戸時代から
江戸時代まで4種類のニャンコだけしかいなかったわけではないと思いますが・・・
ということでこの猫ちゃんは江戸時代以降のニャンコということ、です