2月9日、10日と、「ストップ温暖化『一村一品』大作戦 全国大会2008」が開催された。
私は、東京大会事務局として、東京代表の「アーバンエコロジー東京」さんの付き添いとして、参加した。東京代表も特別賞をもらうことができた。「東京で、地域の取組って何があるのだろう」という見方もあっただろうが、自転車でシティ観光を楽しむための取組みは、東京らしいものとして、十分にアピールできただろう。
全体としても、地域の取組の元気と知恵のすばらしさを感じさせてくれた。まずは大成功といえるだろう。以前に、ある雑誌に、国が決めた6%削減の目標というトップダウンに従うのではなく、地域から主体的に、地域おこしにもつながる地球温暖化防止戦略に取り組むべきと書いたことがあるが、それは既に始まっている。
関係者だけで満席となり、一般参加ができなかったことが残念だ。せめて、参加者の1人として、感想をまとめておく。ただし、個々の取組を十分に検証したわけではないので、後日、詳細確認をしてみたい。
47団体の発表から感じたこと ***********************************
■小規模、ローテク・ローコストで、目にみえて、ふれることが、できるから、おもしろい
・例えば、沖縄県代表。家庭菜園で昔つくっていた独特の大豆を復活させ、手作り豆腐をつくるとか。マイバック運動、BDFなど、市民ができることは多い。宮崎市のバイオマス研究会では、BDF製造装置を自分たちでつくったとか。
■地域資源は多彩で、アイディアも多彩だから、おもしろい。
・自然エネルギー関連では、生ごみ発電、木質ペレット、雪、温泉の熱利用、小水力、太陽光等、地域ごとに異なる取組みが発表された。雪と温泉、小水力の取組が表彰対象となったが、これらの地域資源は日本各地にある。それを工夫する知恵と熱意の広がりが期待される。
■地域まるごとでの取組み、住民へのひろがりが進んだ取組みがめだった
・福井県池田市のエコポイント事業、熊本県水俣市の地域丸ごとISO、長野県飯田市の地域ぐるみ・地域独自の環境管理システム、埼玉県川口市の1日エコライフデーなどの取組みに注目したい。地域だから、より多くの主体の参加を促すことができる。
■伝統文化ものも、もう少し欲しいかな
・ふるさと伝承の知恵を見直す取組みとしては、佐賀県の「ごみくい」があった。クリークにたまった底泥を畑にまき、有機物循環をつくるというものだ。個人的には、大阪代表の「地球温暖化防止のメッセージを、あめちゃんと一緒にわたす」という活動が好きだ。大阪文化、ここにあり。
■地域発脱温暖化ビジネスに期待したい
・地域ビジネスとしては、山口県の安成工務店の取組みがすばらしい。地域の木で家をつくるだけでなく、新聞古紙を改修した断熱材や、環境協定等のソフトも組み込んだエコ住宅団地など、よくやっている。金沢信用金庫の環境家計簿つき融資も、成功しているようだ。
表彰された取組み ***********************************************
■最優秀賞
京都府代表
受賞団体:京都府立北桑田高等学校森林リサーチ科
受賞タイトル:地元の木を使って「ウッドマイレージ」を減らそう!
http://www.jccca.org/daisakusen/area/kyoto/
■金賞
山梨県代表
受賞団体:都留市
受賞タイトル:回れ!家中川小水力市民発電所「元気くん1号」!
http://www.jccca.org/daisakusen/area/yamanashi/
■銀賞
富山県代表
受賞団体:富山市
受賞タイトル:富山港線のLRT化による公共交通活性化の取り組み
http://www.jccca.org/daisakusen/area/toyama/
■銅賞
北海道代表
受賞団体:沼田町
受賞タイトル:雪冷熱を地域資源として~輝け雪のまち、沼田町の取り組み~
http://www.jccca.org/daisakusen/area/hokkaido/
■地域丸ごと連携賞
熊本県代表
受賞団体:水俣市
受賞タイトル:地域全体丸ごとISO~みなまた版ISOの展開~
http://www.jccca.org/daisakusen/area/kumamoto/
■地域循環賞
鹿児島県代表
受賞団体:大崎町
受賞タイトル:「知恵の環(わ)ひとの環(わ)資源の環(わ)」
ストップ温暖化プロジェクト
http://www.jccca.org/daisakusen/area/kagoshima/
■エコ建築賞
山口県代表
受賞団体:株式会社安成工務店
受賞タイトル:環境共生の家づくりを通した地域循環・地域経済の両立
http://www.jccca.org/daisakusen/area/yamaguchi/
■環境都市賞
大分県代表
受賞団体:日田市
受賞タイトル:「環境都市日本一」をめざす 大分県日田市の取り組み
http://www.jccca.org/daisakusen/area/oita/
■バイオマス賞
宮城県代表
受賞団体:塩釜市団地加工業協同組合
受賞タイトル:エネルギーの地産地消で魚のまちは元気一杯
http://www.jccca.org/daisakusen/area/miyagi/
■地球の未来賞
青森県代表
受賞団体:五戸町立南小学校
受賞タイトル:京都議定書達成「南小プラン」のもと、
地域に省エネ活動の輪を広げる!
http://www.jccca.org/daisakusen/area/aomori/
■モーダルシフト賞
東京都代表
受賞団体:アーバンエコロジー東京
受賞タイトル:東京都自転車グリーンマップ
http://www.jccca.org/daisakusen/area/tokyo/
■森のエネルギー賞
岐阜市代表
受賞団体:東濃ひのき製品流通協同組合
受賞タイトル:木を活かし地球を守るお手伝い
http://www.jccca.org/daisakusen/area/gifu/
■エコファイナンス賞
石川県代表
受賞団体:金沢信用金庫
受賞タイトル:金融商品を通じての地域循環保全活動の推進
http://www.jccca.org/daisakusen/area/ishikawa/
■温泉エネルギー賞
栃木県代表
受賞団体:那須温泉地域温暖化対策地域協議会
受賞タイトル:那須温泉地域CO2削減計画
http://www.jccca.org/daisakusen/area/tochigi/
私は、東京大会事務局として、東京代表の「アーバンエコロジー東京」さんの付き添いとして、参加した。東京代表も特別賞をもらうことができた。「東京で、地域の取組って何があるのだろう」という見方もあっただろうが、自転車でシティ観光を楽しむための取組みは、東京らしいものとして、十分にアピールできただろう。
全体としても、地域の取組の元気と知恵のすばらしさを感じさせてくれた。まずは大成功といえるだろう。以前に、ある雑誌に、国が決めた6%削減の目標というトップダウンに従うのではなく、地域から主体的に、地域おこしにもつながる地球温暖化防止戦略に取り組むべきと書いたことがあるが、それは既に始まっている。
関係者だけで満席となり、一般参加ができなかったことが残念だ。せめて、参加者の1人として、感想をまとめておく。ただし、個々の取組を十分に検証したわけではないので、後日、詳細確認をしてみたい。
47団体の発表から感じたこと ***********************************
■小規模、ローテク・ローコストで、目にみえて、ふれることが、できるから、おもしろい
・例えば、沖縄県代表。家庭菜園で昔つくっていた独特の大豆を復活させ、手作り豆腐をつくるとか。マイバック運動、BDFなど、市民ができることは多い。宮崎市のバイオマス研究会では、BDF製造装置を自分たちでつくったとか。
■地域資源は多彩で、アイディアも多彩だから、おもしろい。
・自然エネルギー関連では、生ごみ発電、木質ペレット、雪、温泉の熱利用、小水力、太陽光等、地域ごとに異なる取組みが発表された。雪と温泉、小水力の取組が表彰対象となったが、これらの地域資源は日本各地にある。それを工夫する知恵と熱意の広がりが期待される。
■地域まるごとでの取組み、住民へのひろがりが進んだ取組みがめだった
・福井県池田市のエコポイント事業、熊本県水俣市の地域丸ごとISO、長野県飯田市の地域ぐるみ・地域独自の環境管理システム、埼玉県川口市の1日エコライフデーなどの取組みに注目したい。地域だから、より多くの主体の参加を促すことができる。
■伝統文化ものも、もう少し欲しいかな
・ふるさと伝承の知恵を見直す取組みとしては、佐賀県の「ごみくい」があった。クリークにたまった底泥を畑にまき、有機物循環をつくるというものだ。個人的には、大阪代表の「地球温暖化防止のメッセージを、あめちゃんと一緒にわたす」という活動が好きだ。大阪文化、ここにあり。
■地域発脱温暖化ビジネスに期待したい
・地域ビジネスとしては、山口県の安成工務店の取組みがすばらしい。地域の木で家をつくるだけでなく、新聞古紙を改修した断熱材や、環境協定等のソフトも組み込んだエコ住宅団地など、よくやっている。金沢信用金庫の環境家計簿つき融資も、成功しているようだ。
表彰された取組み ***********************************************
■最優秀賞
京都府代表
受賞団体:京都府立北桑田高等学校森林リサーチ科
受賞タイトル:地元の木を使って「ウッドマイレージ」を減らそう!
http://www.jccca.org/daisakusen/area/kyoto/
■金賞
山梨県代表
受賞団体:都留市
受賞タイトル:回れ!家中川小水力市民発電所「元気くん1号」!
http://www.jccca.org/daisakusen/area/yamanashi/
■銀賞
富山県代表
受賞団体:富山市
受賞タイトル:富山港線のLRT化による公共交通活性化の取り組み
http://www.jccca.org/daisakusen/area/toyama/
■銅賞
北海道代表
受賞団体:沼田町
受賞タイトル:雪冷熱を地域資源として~輝け雪のまち、沼田町の取り組み~
http://www.jccca.org/daisakusen/area/hokkaido/
■地域丸ごと連携賞
熊本県代表
受賞団体:水俣市
受賞タイトル:地域全体丸ごとISO~みなまた版ISOの展開~
http://www.jccca.org/daisakusen/area/kumamoto/
■地域循環賞
鹿児島県代表
受賞団体:大崎町
受賞タイトル:「知恵の環(わ)ひとの環(わ)資源の環(わ)」
ストップ温暖化プロジェクト
http://www.jccca.org/daisakusen/area/kagoshima/
■エコ建築賞
山口県代表
受賞団体:株式会社安成工務店
受賞タイトル:環境共生の家づくりを通した地域循環・地域経済の両立
http://www.jccca.org/daisakusen/area/yamaguchi/
■環境都市賞
大分県代表
受賞団体:日田市
受賞タイトル:「環境都市日本一」をめざす 大分県日田市の取り組み
http://www.jccca.org/daisakusen/area/oita/
■バイオマス賞
宮城県代表
受賞団体:塩釜市団地加工業協同組合
受賞タイトル:エネルギーの地産地消で魚のまちは元気一杯
http://www.jccca.org/daisakusen/area/miyagi/
■地球の未来賞
青森県代表
受賞団体:五戸町立南小学校
受賞タイトル:京都議定書達成「南小プラン」のもと、
地域に省エネ活動の輪を広げる!
http://www.jccca.org/daisakusen/area/aomori/
■モーダルシフト賞
東京都代表
受賞団体:アーバンエコロジー東京
受賞タイトル:東京都自転車グリーンマップ
http://www.jccca.org/daisakusen/area/tokyo/
■森のエネルギー賞
岐阜市代表
受賞団体:東濃ひのき製品流通協同組合
受賞タイトル:木を活かし地球を守るお手伝い
http://www.jccca.org/daisakusen/area/gifu/
■エコファイナンス賞
石川県代表
受賞団体:金沢信用金庫
受賞タイトル:金融商品を通じての地域循環保全活動の推進
http://www.jccca.org/daisakusen/area/ishikawa/
■温泉エネルギー賞
栃木県代表
受賞団体:那須温泉地域温暖化対策地域協議会
受賞タイトル:那須温泉地域CO2削減計画
http://www.jccca.org/daisakusen/area/tochigi/
ありがとうございます。
各団体の発表を聞きつつ、白井さんに質問をしつつとても勉強になりました。
また今度、ゆっくりお話をしましょう。
白井さんも参加されたのかなぁと思いながら見ていましたよ。
確か第1位は、高校生の地場材を用いた取組みとか。
「高校生でもここまでできることを分かってもらえたと思う・・・」というインタビューが映っていました。
白井さんの言われるように、ローテク、小規模だからこそ、途上国に応用できる事例も多いかもしれませんね。
教えて頂いた事例を拝見して、ちょっと考えてみようと思います。