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春野町の名前は、町南部に位置する春埜山大光寺にあやかったものである。その由来として、当時の資料には、「春は万物みな躍動する季節であり、生きものことごとく年々新しい清涼な空気を吸い、心身ともに冬の眠りを破って、大地に一歩をしるす。雄大な雄叫びを象徴、野には一木一草すこやかに、しかもなごやかな成長への息吹を感じる自然的楽園を意味する。」という一文が記されている。
今も春野町は、その名前に恥じない魅力をもった町である。その魅力とまちづくりの課題を記す前に、春野での調査の様子を書いておく。
水窪の山道で、車酔いをして、ふらふらとなって、春野町についた。創業明治30年の老舗旅館「澤田屋」さには、中小企業診断士の中野さん、IT関連の相澤さん、商工会の岡本さんが待っていてくれた。
中野さんは、商品開発の専門家で、大学の客員教授もやっている。鈴木議員とともに、「遠州縞」という地域特産の織物を使った商品開発をしているらしい。私の遠戚でもあるらしい。春野にも既に通いだしている方だ。
料理は、鹿の刺身、鮎の塩焼きなどの料亭料理。おいしい料理と、豊富な話題にお酒が進む。車酔いをすっかり、忘れてしまう。そのうち、栗崎園というお茶屋さんの栗崎さんとい農協の水崎さんが合流する。
栗崎園は、全国茶品評会で1等2席(農林水産大臣賞)に入賞したり、世界緑茶コンテストで最高金賞を受賞するなど、小さいながらもすごいお茶さんだ。品評会に出すお茶は、長さを決めて、手で摘む、しかも1年に1回だけしか摘まない。そのお茶が、少しだけふるまわれた。にごりがない。澄んだ味だ。
水崎さんは、山うなぎをつくっているという。山うなぎとは、自然薯のこと。中野さんが、浜北のまち歩きで強いてきた、鰻茶づけセットご自然薯を混ぜた商品開発がその場で始まる。元気がでる素材同士、そのまま混ぜても、味が濃すぎた。改良の余地あり。
「魔女」をテーマにしたブランド商品を開発しようという話になる。鈴木議員の名前がめぐみなので、「魔女っこめぐちゃん」にちなみ、魔女の集会があるらしい。その魔女にちなんだ商品開発に、水崎さんも関心を示す。山と川のうなぎ丼も、魔女商品の有力な候補だ。
なんて、自由奔放に話は広がる。商売をしている人たちの想いは強い。
さて、翌日。春野町内の各所を案内してもらう。まずは、商工会議所にいって、立ち話。春野町の商工会は、支部となり、意思決定がしにくい雰囲気だ。岡本さんは、かつて春の町のふるさと宅配便が会員数1万人を超え、成功したこと、現在はブームもおわりやめていること、そしてもう1度、会員数の宅配を復活させたいことを話してくれた。
春野は、かつて王子製紙が、日本ではじめて、パルプ製造を始めたところでもある。将校会議所の建物からは、王子製紙が隣の水系から導水し、発電する設備が見えた。また、福祉バスの待合室となっている旧農協や王子製紙の倉庫では、王子製紙の資料や写真が展示させていた。王子製紙のCSR報告書で、取材にきたといっていたが、展示の仕方は物足りない。
新しく木造で建築された自治センターにもお邪魔する。図書館も、木材をふんだんに使っている。ペレットストーブもあった。地産地消のエネルギーをうたっている。
次に訪れたのは、春野町に浜松市外から移住し、民宿を営む夫婦の家。そばと山菜の天ぷらを出してくれる。天ぷらの材料となる山菜は、奥さんが家の近くにつみにいく。戻ってくると、まむしと目が合ったという。冬眠からの目覚めの頃となったことを奥さんが喜んでいるようだ。山菜は、10種類近くあっただろうか。全て味が違う、変わっていたのは、山椒の葉で、なんともいえぬ清涼な味だった。
食事をしながら、話はつきない。すみれ祭り、林業、風力発電の環境影響のこと。このご夫婦は、決して山村でおとなしくしているわけではない。
だんなさんの案内で、さらに案内をしてもらう。すみれおばさんと言われる園芸好き(?)の奥さんが、自分の庭に手をいれ、山野草のオープンガーデンをつくろうとしている。庭は、川をはさんで、砂防工事がなされており、そこに桜や山吹が植えられている。すみれおばさんが自分で植えたらしい。春うららかな景色に、なごみ、まったりとする。
蔵を改修して、団欒スペースがあり、お饅頭で談笑。これから庭を整備する植木屋さんやお地蔵さんをつくる人も来ていた。
さらに、川沿いを上流に向かう。山道を行くと、人家が途切れ、少し開けると、電動車椅子軍団がいる。集会でもあったのか。そして、たどり着いたのが、山女の養殖を行い、甘露煮を作っているお宅。桜でいぶし、煮た甘露煮は、お土産にもらったが、香ばしく、ほくほくとした食感で、実においしかった(ご馳走さまでした)。
調査は、ここらで時間ぎれ。帰り道を急ぐ。駆け足ではあったが、春野町の資源の豊富さを垣間見ることができた。
春野町への提案は次の記事で。
今も春野町は、その名前に恥じない魅力をもった町である。その魅力とまちづくりの課題を記す前に、春野での調査の様子を書いておく。
水窪の山道で、車酔いをして、ふらふらとなって、春野町についた。創業明治30年の老舗旅館「澤田屋」さには、中小企業診断士の中野さん、IT関連の相澤さん、商工会の岡本さんが待っていてくれた。
中野さんは、商品開発の専門家で、大学の客員教授もやっている。鈴木議員とともに、「遠州縞」という地域特産の織物を使った商品開発をしているらしい。私の遠戚でもあるらしい。春野にも既に通いだしている方だ。
料理は、鹿の刺身、鮎の塩焼きなどの料亭料理。おいしい料理と、豊富な話題にお酒が進む。車酔いをすっかり、忘れてしまう。そのうち、栗崎園というお茶屋さんの栗崎さんとい農協の水崎さんが合流する。
栗崎園は、全国茶品評会で1等2席(農林水産大臣賞)に入賞したり、世界緑茶コンテストで最高金賞を受賞するなど、小さいながらもすごいお茶さんだ。品評会に出すお茶は、長さを決めて、手で摘む、しかも1年に1回だけしか摘まない。そのお茶が、少しだけふるまわれた。にごりがない。澄んだ味だ。
水崎さんは、山うなぎをつくっているという。山うなぎとは、自然薯のこと。中野さんが、浜北のまち歩きで強いてきた、鰻茶づけセットご自然薯を混ぜた商品開発がその場で始まる。元気がでる素材同士、そのまま混ぜても、味が濃すぎた。改良の余地あり。
「魔女」をテーマにしたブランド商品を開発しようという話になる。鈴木議員の名前がめぐみなので、「魔女っこめぐちゃん」にちなみ、魔女の集会があるらしい。その魔女にちなんだ商品開発に、水崎さんも関心を示す。山と川のうなぎ丼も、魔女商品の有力な候補だ。
なんて、自由奔放に話は広がる。商売をしている人たちの想いは強い。
さて、翌日。春野町内の各所を案内してもらう。まずは、商工会議所にいって、立ち話。春野町の商工会は、支部となり、意思決定がしにくい雰囲気だ。岡本さんは、かつて春の町のふるさと宅配便が会員数1万人を超え、成功したこと、現在はブームもおわりやめていること、そしてもう1度、会員数の宅配を復活させたいことを話してくれた。
春野は、かつて王子製紙が、日本ではじめて、パルプ製造を始めたところでもある。将校会議所の建物からは、王子製紙が隣の水系から導水し、発電する設備が見えた。また、福祉バスの待合室となっている旧農協や王子製紙の倉庫では、王子製紙の資料や写真が展示させていた。王子製紙のCSR報告書で、取材にきたといっていたが、展示の仕方は物足りない。
新しく木造で建築された自治センターにもお邪魔する。図書館も、木材をふんだんに使っている。ペレットストーブもあった。地産地消のエネルギーをうたっている。
次に訪れたのは、春野町に浜松市外から移住し、民宿を営む夫婦の家。そばと山菜の天ぷらを出してくれる。天ぷらの材料となる山菜は、奥さんが家の近くにつみにいく。戻ってくると、まむしと目が合ったという。冬眠からの目覚めの頃となったことを奥さんが喜んでいるようだ。山菜は、10種類近くあっただろうか。全て味が違う、変わっていたのは、山椒の葉で、なんともいえぬ清涼な味だった。
食事をしながら、話はつきない。すみれ祭り、林業、風力発電の環境影響のこと。このご夫婦は、決して山村でおとなしくしているわけではない。
だんなさんの案内で、さらに案内をしてもらう。すみれおばさんと言われる園芸好き(?)の奥さんが、自分の庭に手をいれ、山野草のオープンガーデンをつくろうとしている。庭は、川をはさんで、砂防工事がなされており、そこに桜や山吹が植えられている。すみれおばさんが自分で植えたらしい。春うららかな景色に、なごみ、まったりとする。
蔵を改修して、団欒スペースがあり、お饅頭で談笑。これから庭を整備する植木屋さんやお地蔵さんをつくる人も来ていた。
さらに、川沿いを上流に向かう。山道を行くと、人家が途切れ、少し開けると、電動車椅子軍団がいる。集会でもあったのか。そして、たどり着いたのが、山女の養殖を行い、甘露煮を作っているお宅。桜でいぶし、煮た甘露煮は、お土産にもらったが、香ばしく、ほくほくとした食感で、実においしかった(ご馳走さまでした)。
調査は、ここらで時間ぎれ。帰り道を急ぐ。駆け足ではあったが、春野町の資源の豊富さを垣間見ることができた。
春野町への提案は次の記事で。