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写真:根羽村の大スギ
三遠南信地域を巡る機会を得た。
■浜松の夜
まずは浜松。市内の山村と街を、二酸化炭素の排出量取引で結ぶ仕組みの提案でたずねる。同様の取り組みは、現在、静岡市で検討がなされている。多くの山間部と合併した浜松市においては、とりわけ山間部と旧浜松市との関係づくりが求められる。関係づくりのツールとして、排出量取引あるいはカーボン・オフセットの仕組みが有効である。
浜松の夜は、水窪でやっている廃校を拠点とするNPO活動の支援をしている経営コンサルタントの中野さんと、踊りが上手な浜松市議の鈴木めぐみさんと食事。雇用削減の対象となるブラジル人への林業就労機会の提供に取り組んでいるとか。
二次会で、捨て猫・捨て犬問題に取り組むNPO(ゼロの会)の集まりに合流。地域ブログの投稿から始まった活動のオフ会。インターネットラジオを通じたメッセージ交換が始まり、浜松の元気さは安泰と安心。隠れ猫好きな私は、ゼロの会の東京会員となった。山村、ブラジル人、捨て猫等、票にならない活動に首を突っ込みながらも選挙に強いという鈴木めぐみさんと彼女を支える人々のバイタリティに感心。
■長野県根羽村
翌日は、長野県の最南端、愛知県を流れる矢作川の最上流にある根羽村の視察。下流にあるアイシン精機との交流で有名であるが、さらに都市・農山村交流イベントを展開している。岐阜女子大学と連携した地元学講座も面白い。伊那の他地域と連携した産直住宅を供給し、実績もあげている。今後は、ミッションの共有と関係資本(ソーシャル・キャピタル)の活用を図るべき段階となろう。根羽村のサポータズを組織化し、リレーション・マーケティングを展開するのもいいだろう。
■愛知県豊根村
さらに翌日。茶臼山をはさんで向こう側にある、愛知県の豊根村に移動する。林業と観光の町だが、愛知県内では唯一、木質ペレットの製造・販売を行っている。ところが、売上の伸びは順調ではなく、公共施設等への木質バイオマスボイラーの設置可能性を調査している。需要先の確保のためには、村内だけでなく、県境を越え、周辺地域との連携を図ることが課題となろう。
トヨタ自動車の里山学習館において、バイオマス展示をテーマとしたが、その際、豊根村のつみきハウスを調達した。木質のブロックを積み木のように重ね、家を建てるというものだ。現在では、構造上の問題から、犬小屋や内装用途のみの供給となり、具合が悪いようだ。経済性のみで木質ボイラーやペレットの供給を図るだけではなく、地球温暖化防止はもとより、木質エネルギーであることの観光客への訴求の仕方等も含め、付加価値を高める総合営業が必要であろう。
■ふるさと三ケ日町
豊根をあとにし、山を下り、県境を越え、わが故郷三ケ日に入る。三ケ日の山は、みかん畑とほそばの防風林の景色。奥浜名湖湖畔は風もなく、のどかさとあたたかさに深呼吸をする。
■三遠南信の山村地域としての一体的取組みを
以上、三遠南信の各地を、一部であるが、駆け足に廻った。
同地域の一体性は、浜松市や豊橋市、飯田市といった街同士ではなく、山村地域にあるという思いを強くした。山村地域は地理的に連続し、文化的な差はない。また、愛知県、長野県、静岡県の県境にあって、相互にいりこんだ関係にある。
今回訪問した長野県根羽村は、三河地域の水源にある。もともと愛知県であったという。一方、地元材を使った産直住宅の供給においては、南信州の他地域と連携している。買い物は、飯田市にも新城市に行くとか。愛知県豊根村の温泉施設では販売されているのは、信州ブランドばかり。ふだん食べる味噌は八丁味噌だが、お見上げは信州味噌。
三遠信州の県境にある山村地域は、合併せずに村のまま。村の個性が維持されている。こうした山村地域が役割を分担し、一体となって、3つの方向にある街(北にある飯田、南にある豊橋と浜松、あるいは西にある名古屋をターゲットに、山村サービスを提供していくこともいいだろう。
三遠南信地域を巡る機会を得た。
■浜松の夜
まずは浜松。市内の山村と街を、二酸化炭素の排出量取引で結ぶ仕組みの提案でたずねる。同様の取り組みは、現在、静岡市で検討がなされている。多くの山間部と合併した浜松市においては、とりわけ山間部と旧浜松市との関係づくりが求められる。関係づくりのツールとして、排出量取引あるいはカーボン・オフセットの仕組みが有効である。
浜松の夜は、水窪でやっている廃校を拠点とするNPO活動の支援をしている経営コンサルタントの中野さんと、踊りが上手な浜松市議の鈴木めぐみさんと食事。雇用削減の対象となるブラジル人への林業就労機会の提供に取り組んでいるとか。
二次会で、捨て猫・捨て犬問題に取り組むNPO(ゼロの会)の集まりに合流。地域ブログの投稿から始まった活動のオフ会。インターネットラジオを通じたメッセージ交換が始まり、浜松の元気さは安泰と安心。隠れ猫好きな私は、ゼロの会の東京会員となった。山村、ブラジル人、捨て猫等、票にならない活動に首を突っ込みながらも選挙に強いという鈴木めぐみさんと彼女を支える人々のバイタリティに感心。
■長野県根羽村
翌日は、長野県の最南端、愛知県を流れる矢作川の最上流にある根羽村の視察。下流にあるアイシン精機との交流で有名であるが、さらに都市・農山村交流イベントを展開している。岐阜女子大学と連携した地元学講座も面白い。伊那の他地域と連携した産直住宅を供給し、実績もあげている。今後は、ミッションの共有と関係資本(ソーシャル・キャピタル)の活用を図るべき段階となろう。根羽村のサポータズを組織化し、リレーション・マーケティングを展開するのもいいだろう。
■愛知県豊根村
さらに翌日。茶臼山をはさんで向こう側にある、愛知県の豊根村に移動する。林業と観光の町だが、愛知県内では唯一、木質ペレットの製造・販売を行っている。ところが、売上の伸びは順調ではなく、公共施設等への木質バイオマスボイラーの設置可能性を調査している。需要先の確保のためには、村内だけでなく、県境を越え、周辺地域との連携を図ることが課題となろう。
トヨタ自動車の里山学習館において、バイオマス展示をテーマとしたが、その際、豊根村のつみきハウスを調達した。木質のブロックを積み木のように重ね、家を建てるというものだ。現在では、構造上の問題から、犬小屋や内装用途のみの供給となり、具合が悪いようだ。経済性のみで木質ボイラーやペレットの供給を図るだけではなく、地球温暖化防止はもとより、木質エネルギーであることの観光客への訴求の仕方等も含め、付加価値を高める総合営業が必要であろう。
■ふるさと三ケ日町
豊根をあとにし、山を下り、県境を越え、わが故郷三ケ日に入る。三ケ日の山は、みかん畑とほそばの防風林の景色。奥浜名湖湖畔は風もなく、のどかさとあたたかさに深呼吸をする。
■三遠南信の山村地域としての一体的取組みを
以上、三遠南信の各地を、一部であるが、駆け足に廻った。
同地域の一体性は、浜松市や豊橋市、飯田市といった街同士ではなく、山村地域にあるという思いを強くした。山村地域は地理的に連続し、文化的な差はない。また、愛知県、長野県、静岡県の県境にあって、相互にいりこんだ関係にある。
今回訪問した長野県根羽村は、三河地域の水源にある。もともと愛知県であったという。一方、地元材を使った産直住宅の供給においては、南信州の他地域と連携している。買い物は、飯田市にも新城市に行くとか。愛知県豊根村の温泉施設では販売されているのは、信州ブランドばかり。ふだん食べる味噌は八丁味噌だが、お見上げは信州味噌。
三遠信州の県境にある山村地域は、合併せずに村のまま。村の個性が維持されている。こうした山村地域が役割を分担し、一体となって、3つの方向にある街(北にある飯田、南にある豊橋と浜松、あるいは西にある名古屋をターゲットに、山村サービスを提供していくこともいいだろう。
会員にもなっていただき、環境についても勉強させていただき(目からうろこもありました)ました。
会もかなり協力メンバーがそろって、今年もバ~ンと活動したいと思います♪
今後ともご意見などアドバイザ~して下さいm(__)m