
画像:大阪天神様の梅
■不景気と環境
大企業の赤字見通しが次々と発表されるなか、企業の環境担当者は「お金がなくて」となげく。
こうしたときこそ、環境配慮に本気で取り組んでいるか否かが試されているのだと思う。
■学生の素直な目線
大学の講義で、環境と経済・社会は表裏一体であり、統合的発展を目指すべきという話をしている。
学生の最終レポートに、「企業は環境配慮を考えない、悪い存在だと思っていた。しかし、講義で、環境配慮に取り組む企業や地域活性化の取組みが数多くあることを学んだ」と書いてあった。
■NPOの収益事業
環境省の仕事で、NPOの収益事業の支援方法を検討している。地方EPO(環境パートナーシィップオフィス)の会合での声。
「NPOが儲けるということに偏見がある。NPOも儲けようというキャンペーンを行い、その重要性を認知してもらうことが必要」
■環境は後ろ向き?
20年以上前のこと。当時の上司のあからさまな偏見。「環境は後ろ向きなテーマだ。」「環境は儲からない。」
彼は、今の時代をどのように受け止めているのだろうか。
■環境で本当に儲かっている企業はあるか
今、
環境配慮を付加価値とするビジネスのグッド・プラクティスを調査している。
行政の補助金を上手く使っている事例、環境だけを前面にだすのではなく、ロハスや健康を謳い、市場ニーズに応えている事例、ベースカーゴを確立している事例など、成功事例はある。
■グリーンニューディール
海の向こうでは、太陽光発電やら電気自動車の開発・普及を景気対策の目玉にしているとか。
テレビの解説者は、「環境ビジネスは地味。しかし、これまでの大量生産・大量消費型の経済を、地域分散の方向に変えていくことになればよい」と語っていた。そのとおり。
■今、どのような環境ビジネスを進めるべきか
私がこだわるのは、地域資源の活用、消費者との関係形成、産業間の連携を重視し、地域戦略として環境ビジネス群を組み立てていくこと。
■市場を育てるビジネスを
環境配慮に熱心なNPOや技術シーズにこだわる企業は、得てして供給側の思いを形にしたがるが、需要側の思いを捉えられていない。
はっきりといえば、環境配慮の市場はない。環境配慮を優先する熱心層は一部だからだ。環境に熱心でない人が何を購入基準としているか、そのニーズを分析することが必要。
一方、市場を育てながら行うビジネスが、環境ビジネスのスタイルとなろう。
■環境産業を違う視点で捉える
林業や森林関係ビジネスは、環境産業だと思う。
修理業だって、環境産業だ。
環境対策装置や自然エネルギー関連、省エネ・省資源だけを環境ビジネスとして捉えている本も多いが、そうではない。
有機物の自然系循環、地域循環、脱物質・サービス集約、消費者との関係性等を重視したビジネスを、環境ビジネスとして捉えていくことが必要だ。
以上
■不景気と環境
大企業の赤字見通しが次々と発表されるなか、企業の環境担当者は「お金がなくて」となげく。
こうしたときこそ、環境配慮に本気で取り組んでいるか否かが試されているのだと思う。
■学生の素直な目線
大学の講義で、環境と経済・社会は表裏一体であり、統合的発展を目指すべきという話をしている。
学生の最終レポートに、「企業は環境配慮を考えない、悪い存在だと思っていた。しかし、講義で、環境配慮に取り組む企業や地域活性化の取組みが数多くあることを学んだ」と書いてあった。
■NPOの収益事業
環境省の仕事で、NPOの収益事業の支援方法を検討している。地方EPO(環境パートナーシィップオフィス)の会合での声。
「NPOが儲けるということに偏見がある。NPOも儲けようというキャンペーンを行い、その重要性を認知してもらうことが必要」
■環境は後ろ向き?
20年以上前のこと。当時の上司のあからさまな偏見。「環境は後ろ向きなテーマだ。」「環境は儲からない。」
彼は、今の時代をどのように受け止めているのだろうか。
■環境で本当に儲かっている企業はあるか
今、
環境配慮を付加価値とするビジネスのグッド・プラクティスを調査している。
行政の補助金を上手く使っている事例、環境だけを前面にだすのではなく、ロハスや健康を謳い、市場ニーズに応えている事例、ベースカーゴを確立している事例など、成功事例はある。
■グリーンニューディール
海の向こうでは、太陽光発電やら電気自動車の開発・普及を景気対策の目玉にしているとか。
テレビの解説者は、「環境ビジネスは地味。しかし、これまでの大量生産・大量消費型の経済を、地域分散の方向に変えていくことになればよい」と語っていた。そのとおり。
■今、どのような環境ビジネスを進めるべきか
私がこだわるのは、地域資源の活用、消費者との関係形成、産業間の連携を重視し、地域戦略として環境ビジネス群を組み立てていくこと。
■市場を育てるビジネスを
環境配慮に熱心なNPOや技術シーズにこだわる企業は、得てして供給側の思いを形にしたがるが、需要側の思いを捉えられていない。
はっきりといえば、環境配慮の市場はない。環境配慮を優先する熱心層は一部だからだ。環境に熱心でない人が何を購入基準としているか、そのニーズを分析することが必要。
一方、市場を育てながら行うビジネスが、環境ビジネスのスタイルとなろう。
■環境産業を違う視点で捉える
林業や森林関係ビジネスは、環境産業だと思う。
修理業だって、環境産業だ。
環境対策装置や自然エネルギー関連、省エネ・省資源だけを環境ビジネスとして捉えている本も多いが、そうではない。
有機物の自然系循環、地域循環、脱物質・サービス集約、消費者との関係性等を重視したビジネスを、環境ビジネスとして捉えていくことが必要だ。
以上