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山形県朝日町のある地区内で、「持続可能な地域づくりのチェックリスト」を用いた、住民による地域診断を試行した。
同様のことを浜松市の山間2地区で、昨年秋に実施し、今年2月にワークショップを開催した。同様のことを朝日町で実施したわけであるが、朝日町内と浜松市内での試行は次の点が異なる。
・浜松2地区では、これまでの10年間の評価について、チェックリストに回答をしてもらtったが、朝日町では現状、これまでの10年間、今後高めるべきことの3つの側面で回答をしてもらった。
・浜松2地区では、地元NPOの協力を得て、地域のことをよくわかっている方に回答をしてもらったが、朝日町では、区長を通じて全世帯に配布し、家族一人一人に回答してもらうようにした(つまり、全住民に回答を依頼した)。
・朝日町での調査票では、チェックリストによる評価だけでなく、基本属性の設問を多くするとともに、地区への定住志向、愛着や親しみ、誇り、満足度等についても回答をしてもらった。地区の評価とそれらとの関係等も分析する意図がある。
さて、浜松市2地区のチェックリストの回答結果でも、2地区の地域づくりの状況を反映する地域特性が浮かびあがったが、朝日町でも4地区の比較から、地区特性がうかびあがった。こうした地域特性を浮かびあがらせるうえで、「持続可能な地域づくりのチェックリスト」が有効なツールであるといえる。
さらに、朝日町では、定住志向等を質問したが、4地区で定住志向の強さは地区による差があるが、愛着や親しみ、満足度等は4地区の差が小さいという傾向であった。4地区の地域特性の差はあるものの、それと愛着や親しみ、満足度等は相関しないという結果でもある。さらに分析を進めたい。
今後は、朝日町のチェックリストの結果をさらに精査するともに、地元に報告し、それを材料にして、住民によるワークショップを開催する予定である。