




4時起床。よく眠れた。
2人ともあまりお腹は減っていなかったので予定していた朝ごはんは作らず…。
山では体力が命なので本当はいけないのだけど仕方ない。



5時10分出発。もう少し早く出たかった・・・。
けれど、テント組のなかではどうやら早いほう!?
最近の登山者は朝が弱いのだろうか!?
奥穂の南陵に取りつく人たちがテントの横を歩いて行った。



すでに周囲は明るい。そして、寒い。






岳沢小屋を超えると地図上の等高線が一気に狭まるわけで、
つまり急な登りが続いて体力的にはキツイわけだが、
一気に標高を稼ぐことができるので景色は素晴らしい。
朝日に燃ゆる山々が美しかった。












そもそも山に慣れていない人、重い荷物を背負い慣れていない人は、
重太郎新道、というよりも穂高連峰の頂に登るのはナンセンス。



のも事実。



登ることが許される場所。









焼岳、乗鞍岳、御岳山まで一望だ。



いつか登りたい明神の稜線もクッキリ。



登っていると温かいが、止まるとすぐに寒くなる。
まだ9月の中旬なのに、高山植物には霜が降りてる。
さて、、、









7時30分。



紀美子平の「紀美子」とは、重太郎さんの娘のお名前。
重太郎さんがこの道を開拓したときは梯子もなければ鎖もない、、、
本当にすごいよなぁと思いつつ登ると感慨深い。
今、こうして上高地から前穂高岳に登れるのは重太郎さんのおかげ。
感謝、感謝。



7時45分。紀美子平を出発。
荷物を置いて前穂高岳を往復。



すでに何回か来ている場所ではあるのだけれど人間の記憶なんぞ曖昧なもので…。
もう少しすんなり頂上へ行けるかと思っていたけれど意外に険しい。
紀美子平から前穂高は往復1時間。



前穂高岳、3090m。
8時15分。
360度、美しすぎる景色。












懐かしの北尾根。中学生時代を思い出す…。
近いうちにまた登りたいのだけれど、、
こうした連休は大渋滞してしまうようで、、
平日に休める学生時分が恋しくなる。



8時35分、前穂高岳山頂を後にして奥穂高岳へ。






吊尾根もこれで3度目のはずなんだけれど、
こんなに良い天気だったのは初めてだったこともあってか、
こんなに高度感あったっけなぁと驚き・・・。



吊尾根からは先ほどいた前穂高岳へと続く北尾根の稜線が美しく・・・。



やはり荷物の重さに耐えられず、、、嫁、時折り涙を流しながら!?
いやいや、歯を食いしばりながら吊尾根を登っていきます!!!
さすが、我が嫁。



しかし、この吊尾根を登っている途中で気になるグループが・・・。
重太郎新道では確かに仲間と登っていたはずの女性がなぜかひとり。
しかも、かなり疲れている様子で遅れている。
周りに同じメンバーがいる様子もなく、、、あり得ない状況。
こういうことが遭難につながるのに、ルールがなっていない。
そんな人たちは山に登る資格はない。
仲間は何があっても仲間。置いてきぼりとかありえない。



11時30分。1年ぶりに奥穂高岳の山頂へ。
すごい人混みで、、社の前では写真は撮れず。。。
30分程大休止して涸沢へ。
のはずが、、、



普段なら山頂から30分の穂高岳山荘がなんと2時間。
何度も穂高に訪れているのにこんなことは初体験。
寒いなか1時間以上、鎖場と梯子場の手前で待たされて、、、
イライラしている人もいるしでこっちもイライラ。。。
さすがにまいりました。



それでも穂高岳山荘からは順調で涸沢まで1時間20分。



15時30分、涸沢に着いて、テントを張って、さっそくビール。
だけど、、楽しみにしていたおでんは売り切れ、残念無念。



同じ登山クラブの別動隊の仲間とも会えないくらいの人×1000。
「会えたらいいね」という軽いノリで出会える人とテントの量ではなく。
本当に残念。
次回は無線機ともう少し丁寧な待ち合わせの打ち合せが必要だと痛感(笑)



でも、テントプレートは縁起良く!?
今日はうるさい大阪のおばちゃん軍団もいないのもこのおかげ!?笑
この夜は嫁特製のカレーライスに舌鼓。
岳沢よりも寒い涸沢の夜。
流れ星も2つみて(ホント)。
願い事は3つして(ウソ)。
満点の星空の下、涸沢の夜は更けていきました。



