流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

風邪の間のこと

2011年12月01日 | 日記
超低空飛行状態の和尚に
お葬儀の知らせが入りました

お医者さんで点滴を受け 時間ギリギリまで厚着をして布団に横たわり
時間が来たら起き上がり 無理なときはタクシーで 大丈夫なときは自分で運転という三日間をすごしました

それできちんと
ご供養できたのか? と聞かれれば
どうやっても無理ッ! という状況でない限りは
最終的には、精神が身体を支配してくれるようです 


そんな状況での道中
奇妙な光景が目に飛び込んできました

杉らしき木が二本、仲良く木枯しに吹かれていました



通るたびに 何度か見直したのですが
二本仲良く 根元から斜めに生えていました

杉という木は
根が横に張らず 倒れやすい木です

そんな杉が二本
冷たい木枯らしの吹く日も
台風の強風にあおられた日も
二本仲良く 倒れることなく 折れることなく 同じ間隔を保って成長してきたんですね

さりとて
あれだけ斜めになっている木が
いつまでも そのままで 生え続けるとは思えません
いつの日か 自らの重みに耐えかねたり 風に負ける日がくれば
左の木ならば そのまま倒れ、右の木ならば 相手に倒れかかることになります

でも
その時には
その どちらの状況であっても
これまで一緒によく頑張ったねと 声をかけ合うのでしょうね
コメント
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