流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

梅雨は?

2012年06月10日 | 日記
梅雨入り宣言した途端に
夏晴れ?の土日となりました

それでも
金曜日の雨で 土が湿っているのでしょう
大きくそだったアジサイたちは シャン!とした姿で咲いています

拙寺に
一株だけ育っている「隅田の花火」という品種も
ガクアジサイの大株に囲まれながらも きれいな花を



しかし
アジサイほど
あなたまかせな花というか
天候や雨量に左右される花もありませんね

今日
カメラを構えながら
ふと
「よろしきように」という言葉を 思い出しました


どういうことか というと

先日
お参りに出かけ
お茶をいただいているときに
「和尚さん、あれで良いんですよね?」という、お尋ねがありました

あれというのは・・・

お嫁さんから
「お義母さん、お仏壇の前で、どうお参りしたら良いんですか?」

と、尋ねられた奥様(お姑さん)が

「そういうときは
 いいように してください と、 お参りしたらええ。

 ああなりたい、こうなりたいという お願いではなく
 どうぞ 仏さまのいいように してください、 とお願いするんや。
 
 そうすれば
 嬉しいときは 素直に喜べばええし
 いかんかったときは
 仏さまが、 そういうふうに 差配して下さったんやと思えばええし。
 
 そのときは
 いかんかっても
 あとになって、ああ、あのときの御蔭やと 思える時も来るやろ?

 ・・・そう言うたんですが
 あれで、良かったんですよね? 和尚さん」

お見事!

 祈るということ
 あるいは
 お参りするというのは
 ああしてください こうしてくださいと おねだりすることではない
 と、
 つねづね お話しをしておりますが
 それを 「 いいように してください 」 という言葉で伝えるとは!
 

いいようにしてください
すなわち
よろしきように
これ、南無という言葉の、一番わかりやすい訳語かもしれません

コメント
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