流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

ベトナム

2013年10月05日 | 日記
きょうは
朝から ポツポツと 雨 



ご法事の帰り際
立ち話で うかがった話を ひとつ

お家の方が
お仕事の関係で
ベトナムに 出向されているのだそうです

ベトナムって
なんだか 笑顔が似合いそうな国ですね と和尚

すると

そうなんです
社会主義国ですが 仏教国でもあり
経済発展との 折り合いが うまい具合で

ベトナムの人たちに聞くと
貧しいけれども 幸せだと 言います

それに
自殺者の問題も 聞いたことがありません

とのこと


貧しいけれども 幸せ
この言葉を聞いて ふと 思いました

現代日本は
経済的・物質的には 豊かだと言われています

でも
実際の皮膚感覚として
豊かと 言えるでしょうか? 幸せと 言えるでしょうか?

もしかしたら

いえ

もしかしたらではなく 確実に

経済的な豊かさを 求めれば 求めるほど
心の豊かさ すなわち 幸せは 離れていくのかもしれない

ほんの一時の
立ち話でしたが
とても 大切なことを 考えさせられた 一時でした 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする