食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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みょうがでリラックスして胃も元気に

2013-09-07 | 発散する
今日のテーマは「みょうが」です。

あの独特の香りは精油成分のアルファピネンというもので、針葉樹にも含まれています。
リラックス効果、発汗作用、血行促進、食欲増進、消化促進といった効果があります。

漢方では、発汗作用により体表にある病気の原因(寒気など)を取り除く、寒けを散らして体を温める、体に害を与える物質を排除し固まりを消す、気の巡りをよくして脾の働きを活発にする、などの働きがあるとされています。
カゼの予防や初期の寒気、生理痛、口内炎、食欲不振などに用いられます。

ワークショップで「秋は体の乾燥を防ぐために薬味は控えめに」とお話ししていますが、秋でも台風や長雨の湿度が高い時期にはむしろ摂りたい食材です。
発散作用が溜まった湿を飛ばして気の流れをよくしてくれます。
シソにも同じ働きがあります。

みょうがも一度に使いきれず保存が難しい野菜。
パックに入れたままだと、中の花になる部分が溶けてきてしまうんです。
少し日にちの経ったみょうがを切った時、ブヨっとした茶色いものが出てきて気持ち悪!と思ったことありませんか?アレです(^ ^;)
色々試した結果、ひとつずつラップに包んで野菜室に入れておくと1週間ぐらいもつことが分かりました。

それでも使いきれなそう…という時は、甘酢漬けを作っています。
縦2つもしくは4つに割り、味をしみ込みやすくするために根元の部分に切り込みを入れます。
軽く塩もみして少し放置。
タッパに入れ、上から砂糖を少々ふり、すし酢と水を2:1で割ったものをひたひたになるまでかけて、冷蔵庫へ。
翌日から食べられますが、2~3日漬けてからの方が味が染みていて好みです☆

漬かるほどにきれいなピンク色になります。
みょうがのエキスがしみ出たほんのりピンクの甘酢は、ほかの酢の物に。
色を活かして山芋やれんこん、大根などの白い野菜と。


一晩つけたもの。はじかみしょうがの代わりに焼き魚に添えて

気候や自分の体の声を聞きながら必要なものを食べていきましょう。
その必要なものを選ぶヒントを日々お伝えして、みなさんと元気を分かち合いたいなと思っています☆

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛/肺・大腸・膀胱

効能
発汗作用により体表にある病気の原因(寒気など)を取り除く
寒さを取り除き体を温める
体に害を与える物質を取り除き、固まりを散らして消す
気の巡りをよくして脾の働きを活発にする


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