*****ご注意!!!ネタバレの可能性があります*****
米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」
4部門にノミネートされたのも凄いこと。
日本映画の国際長編映画賞は「おくりびと」以来の13年ぶりだそう。
私達は3月上旬に同作品を観てきた。
カンヌ国際映画祭で受賞してから海外での評価がうなぎ登りでアカデミー賞への期待も膨らんでいる頃だった。
近くのシネコンでは1日1回の上映
それも朝1番の上映回
私達が行った日は平日だったが、1/3強の席の埋まりだった
村上春樹さんの原作は未読
3時間とやや長い上映時間と途中眠くなるドライブシーンがあるとの情報に構えて向かった
私達はそれぞれ良い映画だと感じたし、楽しめた。
人生上り調子だけの経験しかしていない多くの若い世代には良さを理解するのが難しいかも。
近しい人を失くしたとか、人の弱さ・醜さに気づいたけど大切な人だから黙っているとか、平穏な日々のために折り合いをつけた経験がないと共感し辛いかもしれない。
白黒明確な結末が好きな人にはちょっと物足りないというか、ハッキリしろよ・・・と思うかも。
主人公が舞台監督・俳優役(西島秀俊)で、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」の舞台稽古・本番舞台が劇中で流される。
最後にソーニャがワーニャ伯父さんに語りかける「辛くても生きていかないと・・・」のセリフが結論なのかな・と思う。
多国籍の役者さんが他国言語で舞台を作ったり、台本の読み合わせを敢えて棒読みにしたり、
なかなか不思議な感じだった。
終盤に広島から北海道にドライブする設定も選択したルートもちょっと驚いた。
私はエンジンの切るタイミングが早いな(もっとアイドリングした方が・・・)と思ったり、ストーリー以外にも興味深かった