宇野昌磨選手が自身が渇望したフリープログラム「ボレロ」の「完成形」
昨晩の世界選手権で見事に演じ切り、初優勝を飾りました
おめでとうございます。
世界選手権の同一大会で男女共に日本選手が優勝するのは3回目
2010年 浅田・高橋 2014年 浅田・羽生 2022年 坂本・宇野
男子2位は鍵山選手、3位米国 V・ジョウ選手、ショート3位だった友野選手は6位で大会を終えた
オリンピックイヤーにも関わらず、4種類5回の4回転ジャンプを入れるプログラム「ボレロ」を今季のフリーに選んだ宇野選手
ランビエールコーチの振付は疲れがたまる終盤に複雑で力強いステップが組み込まれていた
今季5本の4回転ジャンプのプログラムは北京五輪優勝のネイサン・チェン選手と宇野選手だけ。(鍵山選手は3種4本)
国内を拠点にしリモート指導での練習を選択した宇野選手は、シーズン初めは、滑り切るのが目標、このプログラムで北京五輪を逃してしまうかも(意訳、=それでも挑戦したい)・・・と言及していた
昨晩の記者会見でもショートの倍以上フリープログラムに練習時間を割いていたと話していました。
グランプリファイナル等大会中止で演技機会が少なかった上、全日本選手権前に足を痛める等様々な困難もありました
北京五輪で銅となってもフリープログラムではランビエールコーチが納得のいくものではない、とまだまだ課題があったとしていました。
試合後インタビューに答えたランビエールコーチは、宇野選手の演技を
「(宇野選手の)表情は輝いていて自由で、喜びをスケートで表現していた。僕にもたくさんの喜びを与えてくれた」(スポーツ報知より)と評した。
そうなんですよ。
喜びという表現に”JOY”という単語をランビエールコーチを使ったか分かりませんが、宇野選手の「スケートをする、ボレロで自身が望んでいた演技をする」喜びが観ている側にも伝わってきました。
終盤のステップ、宇野選手の表情が本当にキラキラと輝いていました。
後半2本のジャンプは足に疲れがきたのかなと思わせるものでしたが、ステップに入ると新たな息が吹き込まれたようにスピード感があり、軽やかで、まさに氷上で舞っていました
(ネットにあったお写真を拝借)
宇野選手、素敵な時間をありがとうございます。
記事を書いているうちに、浅田真央さんの2014年世界選手権での笑顔でのスピンを思い出しました。
あの時も幸福感に包まれました。
記者会見で、「あなた(宇野選手)が表彰台の中央に立つのを長年待ってました。その姿をみることができて嬉しい」との発言をした記者がいました。
多くのファンの気持ちを代弁してくれていて、それも嬉しかった。
本当におめでとうございます
トップ画像はブランドアンバサダー契約をしているMIZUNO Official Shopの公式ツィッターのヘッダー
MIZUNOの文字の中に1とUNOをハイライトして祝意を示していますね。
確か五輪後も一時同様の仕様に変更してたと思います。
ISU(国際スケート連盟)のトップ写真に日本人選手2名が掲載されているのも誇らしいですね。