*****ご注意!! 一部ネタバレの可能性があります! *****
テレビドラマにもなった警視庁文書捜査官シリーズの第7作
主人公 鳴海理沙は無類の文字好きで、文章や暗号の視点から捜査し事件解決に寄与するシリーズなのだが、今回は少し色合いが違った。
ストーリーが鳴海や同僚の矢代の視点で展開しない作品だった
千歳発の飛行機がハイジャックされ羽田空港に着陸した。
情報が少ないまま、SITが投入された。
交渉役の泉警部は、犯人永尾の謎解きに翻弄されてしまい、鳴海達に応援要請がくる。
ハイジャック機内では重病人の河島のエスコート・ナースとして乗り合わせていた杉村望美が搭乗者の心身のケアに奮闘していた
偽名を使っている永尾ら犯人グループの正体が徐々にわかり、犯人の要求した受刑者が羽田空港への移送中に逃走してしまったことで事件の真相が明らかになってくる。
鳴海理沙は犯人永尾の謎解きの相手をしつつ、心理を推測して泉の交渉をサポートして、貢献
従来の活躍とはちょっと違って、これはこれで面白かった。
しかし、ハイジャック犯の身勝手な動機と稚拙な事件後の未来図には飽きれるし、追手から逃れるために軽犯罪を繰り返して刑務所に入ったというのもそんな思考回路があるのかと。。。
人を傷つけることに躊躇しないというだけで自分たちが偉いと思ってしまう人達は本当に迷惑以外の何物でもないと思った。