*****ご注意!!!一部ネタバレの可能性があります!*****
まだこのシリーズ続いていたのか・・・と手にした誉田哲也のジウシリーズ
当初は警視庁SIT、SATを舞台に二人の女性隊員の活躍と無国籍で闇世界で育ってきた少年ジウが絡む犯罪組織の戦いを描いている、と思っていたが、、、
その後、国境事変、ハング、歌舞伎町セブン、でもジウの世界が見え隠れし、”ジウ・サーガ”シリーズをなしている。
ジウXはジウIII以来の”ジウ”がタイトルに戻った作品
しかし、少年ジウと登場せず、歌舞伎町セブンメンバーが少年の身柄を保護する事態に巻き込まれるストーリー
国際情勢を想起させる場面もあったりしたが、歌舞伎町セブンのメンバーがやや穏便というか鈍感になっているのも、時代の流れか。
エンタメ色ある派手な事件にならないのが、返って現実に近いのかと思ったり・・・
結局解決を見ない事件も残り、保護した少年の体の一部が持ち去られ、歌舞伎町セブンにも戦闘力の損失があり、新たな登場人物でジウは続く予感
2023年6月25日初版発行
初出 中央公論 2022年8月号~2023年4月号
装幀 bookwall