そろそろ老親を連れての旅行、特に温泉旅行での入浴にどういう配慮をしたらいいのかな、と思って手にした
著者は元々温泉巡りのレポートをしていたが、妹を温泉家族旅行に連れていかないままに亡くしてしまいそれを後悔したことをきっかけに、バリアフリー温泉に軸足を置いた取材へと転換し、著作も複数出版している。
著者も取材同行した家族旅行の事例も披露し、移動に車椅子が必要なケースをメインに紹介されている。
結論を言えば、
家族旅行、特に温泉旅行は得るものが多く、各方面でサポートの手段・レベルが上がっているので多いに利用すべきとのこと。
ネット検索が簡便になり、下調べ・問合せをして準備すべし。
注意すべきは、バリアフリーといっても訪問先・宿泊先で程度は様々なこと、完璧なバリアフリーはまずないことを理解すること。
温泉旅館の階段はその風格を表すのに必要なものだそうで、筆者は旅館の造りを否定してはいない。
それでも、どういう状態なのか(介助が必要、食事制限など)を事前に相談すればそれぞれの施設の経験から解決方法がみつかるか、無理な場合も事前に分かる
私の老親はまだ自分で歩行ができるが、長旅で疲れが予想出来る時など館内の車椅子利用は考えてもいいかなと思った。
もちろん自分で出来ることはするが原則ですが、利用できるサービスは使って、「人に迷惑をかけるから(出掛けたくない)・・・」との心のバリアを無くしてもらいたいです、
旅行等出掛けることから得る刺激も良いそうなので、親にはこれからも長く旅行に行ってもらいたいと思いました。