麻見和史の人気シリーズ 如月塔子が活躍する警視庁殺人分析班シリーズ
相棒の鷹野が塔子宅に出向き、新しく飼い始めた猫と対面するなど和やかな雰囲気から始まる
が、訪問の目的は塔子の亡父 功宛に13年間送り続けられる脅迫状の差出人の捜査に関してでした
功が関わった事件関係者に接触している最中、事件が発生
廃墟で拉致した被害者を拘束し、到着した警察官がクイズの回答を間違い被害者が負傷した
ワイズマンと名乗る犯人は警視庁に塔子を名指しした犯行予告を送っていた
続いて第2、第3の塔子を指名した犯行予告が届き、橙子は鷹野とともに犯行の完遂を阻止する
エスカレートする犯人に対し、橙子は危険に晒されないよう内勤になり、被害者の共通点や犯人の手がかりに気づく
久しぶりの如月塔子シリーズは従来の登場人物に新たな一面を描き加えたりもして、人間模様も面白くなった
犯行の残虐さに人が狂う恐ろしさと憐れさも感じた
塔子の悪事は許さないが犯行に走った背景に理解を見せるの”真っ直ぐさ“に鬼滅の刃の炭治郎味を感じた