スイスジュネーブを拠点とするプライベートバンクのピクテ(株)
ピクテが音楽家を応援する「パトロネージュ・プロジェクト」活動を行っていて、その一環としてコンサートが開催された。
場所はサントリーホール
2023年からパトロネージュとして活動している荒井里桜さんが出演すると聞いて応募したが、歴代のパトロネージュ 滝千春(バイオリン)、上野耕平(サクソフォン)も参加する豪華な顔ぶれとなった。
前半はそれぞれのソリストの演奏
選曲にも拘りがあって、新たな演奏との出会いは興味深かったし楽しかった。
滝千春(ヴァイオリン)
ファジル・サイ:クレオパトラ
ジョーン・コリリアーノ:ストンプ
モーツァルト:2台のヴァイオリンのための二重奏曲 第12番Op.70 1楽章、3楽章(共演荒井里桜)
ジョーン・ウィリアムス:「イーストウィックの魔女たち」から悪魔のダンス
バッハ:ヴァイオリンソナタ第3番から「ラルゴ」
上野耕平 (サクソフォン)
ビゼー(編曲山中惇史):カルメンファンタジー for サクソフォン
ロッシーニ:ウィリアムテル序曲よりフィナーレ (共演 新井里桜)
荒井里桜 (ヴァイオリン)
フバイ: カルメンによる華麗な幻想曲 Op.3,No.3
(休憩15分)
公演は始まりが20分位遅れ、前半の部も多分押している感じがしたので、私達は前半のみで離席
後半は滝さんと上野さんの共演がプログラムされていた。
終演予定は21時だったが21時半過ぎだったようだ。
滝さんの選曲はモダン・クラシックと入っていてとても新鮮だった。
ヴァイオリン曲の視野を広げてくれる感じだったし、演奏に迫力があった
上野さんは過去にも聞いたことがあるが、いつもサクソフォン奏者としてクラシック界でも魅力ある曲を演奏してくれている。
コロナ禍に反田恭平さんとオンデマンドコンサートを実現したことは強く記憶に残っています
カルメンファンタジーは上野さんのために編曲されたものだそうで、この1曲でオペラ・カルメンの世界が脳内で再生される感じがした
一方、ウィリアムテル序曲は(席の関係もあるが)、ヴァイオリンとサックスだけだとちょっと迫力不足に感じた
荒井さんの選曲、カルメンは「上野さんと被ってしまった」が「それぞれの編曲の違い・魅力を伝える」とそのままプログラムになったそうだが、見事違いを楽しむことができた。
改めてカルメンの奥深さ(最近はミカエラのアリアに惹かれる)に気づかされる。
本公演は応募制で無料公演
配席も自動振り分けで、正面ながら2階席後方
無料観覧者は2階席かなと思ったがSNSをみると1階席もいたみたいで、個人的に配席としてはやや残念だった
自然現象なので仕方ないとはいえ、咳を無遠慮にする人たちに今回もゲンナリ