side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

すぐ死ぬんだから 内館牧子

2019年11月26日 | 書籍・雑誌
*****ご注意! 一部ネタバレがあります! *****


「年を取れば、誰だって退化する」の文章から始まる
続いて
「鈍くなる。緩くなる。くどくなる。愚痴になる。淋しがる。」
更に
「同情を引きたがる。ケチになる。どうせ”すぐ死ぬんだから”となる。」

主人公ハナが思う高齢者の姿だが、辛辣ながら的を得ていて、思わず、吹き出しそうになる。
初っ端から内館節がさく裂

そのハナも78歳
実年齢には絶対見られたくないと努力を惜しまない
愛妻家の夫と悠々自適の都心(麻布)生活
楽だからと自分の身なりに気を使わなくなる高齢者に辛辣だし、ちょっと軽蔑している。
ハナの華麗な生活日記か美しく年をとろうとの啓蒙日記かと思いきや、夫が急死、更に隠し子がいたことが発覚する

私にはまだまだ先の60代、70代
でも身綺麗にいたいなら、今から気をつけようと思う点がいくつかあった。

あとがきで 年をとったからと自分に手を掛けなくなるのは、セルフネグレクトではないかと 内館さんは語る
鏡の中に老いていく自分を見るのは確かに悲しい
でも、自分が自分に関心を持たなくなってしまうのはもっと悲しい事だと思う。

高齢者はお金がない、あれば老後のために貯金をするというが、すでに老後に入ってからは貯金より自分のために使うべき。
という下りもなかなか考えさせられた。

少々ブラックジョーク気味、耳痛い指摘のところもあるが、ストーリーの展開も早く、読みやすい
ハナの明るくパワフルな気質が話を暗くさせない
自分に喝を入れることができる話だった




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