昨日行われた フィギュアスケート世界選手権男子
今年は来年の北京五輪の出場枠を決める大会
日本勢は鍵山選手の2位を始め、羽生選手3位、宇野選手4位と上位を占めた結果、北京五輪枠を最大の3枠とした。
優勝したのは米国 Nathan Chen選手
ショートではジャンプの転倒があり3位スタートとなったが、フリーの演技は完璧で非常に美しい神演技だった。
高得点で2位以下を大きく離す逆転優勝だったが、得点や順位、さらに五輪の枠取りなどモロモロを忘れるくらいの惹き込まれる完成度の高い演技
選曲(Metamorphosis Two~ヴァイオリン協奏曲第1番~トゥルーマン・スリープス (Philip Glass) も振付(シェイリーン・ボーン)も衣装も今のChen選手に合っています。
Chen選手のプログラムでも1,2を争う良プログラムではないでしょうか?
ノービス時代から無双と思われていましたが、ジュニア時代の怪我・成長痛との戦いなど苦しい時もありました。
将来は医学(医者)の方面に進むと明言していて、選手生活も次の北京五輪までかもしれません。
今のフリー演技は技術面では4回転ジャンプを5本入れる構成で、それも ルッツ、フリップとジャンプの中でも高難度・高得点ジャンプを跳ぶ
ルッツ・フリップは踏切のエッジが違い、エッジの違いをコントロールするのが難しく両方のジャンプをエッジエラーなしで跳べる選手は少ない
4回転ではない3回転ジャンプもアクセル、ルッツ、フリップとこちらも3回転では高得点となるジャンプ
更にスピン、ステップ等の要素でも隙がなく、流れるような演技だった
それでも出来栄え加点は満点でないので、得点が上積みされれば何点でてくるのか、と思ってします。
個人的には最後のトリプルアクセル後のコレオステップは静かの中にも内面の激しさを滲みだしているようで素敵だった
これもジャンプが成功してプログラムが締まっていたからかもしれないが。
これでChen選手は2018年から3連覇(2020年は大会開催なし)
おめでとうございます
現時点ではChen選手のジャンプ構成を上回るにはルッツ、フリップの4回転ジャンプに加え4回転ループと全種類のジャンプを入れないと基礎点で離されてしまいます。
1年後の北京五輪までに新星がでてきますでしょうか?
もちろん勝負事ですし、ミスを少なく出来栄え加点を稼ぐ戦略もありますが。
来シーズンのChen選手がどのような戦略を選択するかわかりませんが、怪我だけは注意して、再び完成度の高い演技を披露してくれることを多いに期待したいです。
それが集大成の演技となってしまうであろうことは寂しいことですが・・・
日本勢ではシニアデビュー年の鍵山選手が2位と大活躍
大舞台でも予想を上回る成長ぶりと安定感を発揮した。
試合毎にまだまだ可能性を感じさせる演技をしてくれる地元神奈川の高校生で、ファンも楽しんで応援していると思う。
次世代を引っ張る今後の活躍が非常に楽しみ。
試合の模様はFODでLive配信された。
4月4日までは見逃し配信もしています。