*****ご注意!一部ネタバレの可能性があります*****
初版が2016年
”一度は読んでおきたい良書”との評価も納得の内容でした。
副題に失敗から学習する組織、学習できない組織とあったけど、個人の成長にも当てはまると思う
序盤に「ミスの報告を非難せず改善へ利用する航空業界」の例がでていて、年初の羽田空港の事故を思い出した。
あの時は「誰の判断ミス」だったのかを糾弾しようとするマスコミや世論に「誰が悪い」の犯人捜しではなく「システムの何が悪かった」のかの検証をすべき、とSNSでの発信を見かけたことを思い出す。
「失敗から学ぶ」ことの重要さ、難しさ、が語られている
失敗を認めることの大変さには意識をもって向き合わなければと思った。
アメリカの犯罪に走りそうな若者に、囚人と対話させ(恐怖で)犯罪を思いとどまらせるプログラム
若者に効果がないのに何年も続けられていた例は背筋が凍る思いだった。
プログラムの良効果があったとの回答はアンケートに答えた人の回答が反映されたもので、返答をしなかった人がプログラムをどう評価したか検証していない
アンケートに嘘の回答の可能性も考慮していない
良い結果に満足してしまい視野が狭くなってしまい、結果重要な事実を見落としたり見えなくなってしまう。
小さな失敗を繰り返すことから進化・解決していく話も説得力があった
トライ&エラーの積み上げていくことの大切さを忘れてはならない